ショールームを全面改装、最新の物流自動化を提案/トヨタL&Fカンパニー
ベンチャーとのコラボも
国内のベンチャーとコラボレートした展示も多い。
ロボットを知能化する技術を持つMujin(ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者)とのコラボレーションでは、パレット(荷役台)の上に箱を積むパレタイズシステムを展示。さまざまなサイズの箱を最適に積み付ける、多品種対応のシステムだ。
物流ロボットを月額レンタルするプラスオートメーション(東京都港区、飯間卓社長)とのコラボでは、小型の無人搬送車(AGV)方式の仕分けシステムを展示。プラスオートメーションが扱う製品で、大量の仕分けはできないが、1時間に2000個以下の処理量なら柔軟に運用できる。
18年にシーオス(東京都渋谷区、松島聡社長)と共同開発した「自律走行型キーカート」なども展示する。
最新のフォークリフト、AGVも展示
新機能を追加したトヨタL&Fの自動運転フォークリフト「Rinova(リノバ) AGF」も展示し、稼働デモも披露する。
従来は磁気テープで誘導する「磁気ガイド式」、周囲の状況を認識し自律移動ができる「レーザーSLAM式」、「有人運転」の3方式に対応していた同製品だが、新たに反射板からのレーザー反射で自らの位置を認識する「レーザーリフレクター式」にも対応した。
「自律移動はレーザーSLAM式でもできるが、フォークを刺す際の精度に課題があった。レーザーリフレクター式と併用することで、穴が小さいパレットにもフォークを挿入しやすくなった」と物流エンジニアリング部の澤木茂部長は話す。
その他、ロボットアームでバンニング作業をするシステムや、自律走行ロボット「AiR」などさまざまな物流自動化システムを展示する。
営業日は火曜日~土曜日。営業時間は午前10時~午後5時。事前登録制で、カスタマーズセンターのウェブサイトか営業担当者経由で予約ができる。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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