[注目製品PickUp!vol.17]早さを極めたハイエンドロボット【前編】/ユーシン精機「FRA」
プラスチック射出成形品の取り出しロボットで世界トップシェアを誇るユーシン精機。同社は新技術の採用や成形品取り出しタイムの短縮に力を入れ、業界をリードしてきた。2017年に発売した「FRA」は、さらなる生産性向上を実現したハイエンド機種だ。最適設計による軽量化やアクティブ振動制御など、従来とは異なるアプローチで早さに磨きをかけ、サイクルタイムを最大10%短縮した。
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プラスチック射出成形品の取り出しロボットで世界トップシェアを誇るユーシン精機。同社は新技術の採用や成形品取り出しタイムの短縮に力を入れ、業界をリードしてきた。2017年に発売した「FRA」は、さらなる生産性向上を実現したハイエンド機種だ。最適設計による軽量化やアクティブ振動制御など、従来とは異なるアプローチで早さに磨きをかけ、サイクルタイムを最大10%短縮した。
ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連の製品を取り上げる連載企画「注目製品PickUp!」。16回目を迎えた今回は、電動シリンダーやサーボモーターを製造、販売するダイアディックシステムズ(金沢市、鶴海正隆社長)が2018年10月に発売した協働ロボット「DSR02-400」を紹介する。DSR02-400は、4軸の水平多関節(スカラ)タイプの協働ロボットだ。他社の協働ロボットは垂直多関節タイプが多い中、スカラタイプを採用した理由も、前編で紹介した「本質安全」の考え方にあった。
ロボットダイジェスト編集部が注目したロボット関連の製品を取り上げる連載企画「注目製品PickUp!」。16回目を迎えた今回は、電動シリンダーやサーボモーターを製造、販売するダイアディックシステムズ(金沢市、鶴海正隆社長)が2018年10月に発売した協働ロボット「DSR02-400」を紹介する。鶴海社長は「本質安全を目指して開発した」と話す。本質安全とは何だろうか? 前編では、本質安全を実現するために取り入れた工夫やDSR02-400の特徴を解説する。
柔軟な運用ができるduAro(デュアロ)は、中小企業も導入しやすい。ユーザーのニーズにより広く応えるべく、2018年6月に「duAro2」(デュアロ2)を発売した。上下方向のリーチや可搬質量を拡大し、台車をよりコンパクトにした。今後、後継機種の開発に向けて性能や機能の強化と、コンセプトである「Easy to Use(イージー・トゥ・ユース=簡単に使える)」の両立に挑戦する。
川崎重工業の協働型の双腕スカラロボット「duAro(デュアロ)」は、信頼性の高い既存のスカラロボットの技術と、直感的にティーチングできるソフトウエア技術、それらの技術を生かすアイデアをもとに開発された。垂直関節型の双腕ロボットに比べて軸数(動きの自由度)を少なくしたことと、機能的な工夫により、制御やティーチングがしやすいのが特徴だ。人の隣に並べて設置できる協働ロボットなので、さまざまな現場に導入できる。
ロボットダイジェスト編集部が注目する製品を紹介する連載企画「注目製品PickUp!」。今回はアイエイアイ(静岡市清水区、石田徹社長)の電動アクチュエーター「ロボシリンダー」を取り上げる。前編では、ロボシリンダーの特徴や、豊富な製品バリエーションを生かした使い方を紹介した。後編ではロボシリンダーの強みのルーツを探る。「この強みは他社には決してまねできない」と製造部の中村秀和次長は語る。
ロボットダイジェスト編集部が注目する製品を紹介する連載企画「注目製品PickUp!」。今回はアイエイアイ(静岡市清水区、石田徹社長)の電動アクチュエーター「ロボシリンダー」を取り上げる。電動アクチュエーター(単軸ロボット)やそれを組み合わせた直交ロボットは動きがシンプルで、複雑な作業には適さないと思われがちだが、「組み合わせ次第で垂直多関節ロボットのようにも使えることを知ってもらえれば」と製造部の中村秀和次長は話す。
ロボテック(東京都中央区、吉本喬美社長)は、高精度なトルク(回転する力の強さ)制御が可能な電動トルクアクチュエータ「ユニサーボ」とその応用製品を製造、販売する。ユニサーボは回転を生み出すアクチュエーターと減速機、トルクメーターを一体化した製品だ。前編では同製品の構造や開発の経緯、高精度なトルク制御ができる秘訣(ひけつ)などを取り上げた。後編ではどういった使い方ができるのか、その用途を中心に紹介する。
ロボテック(東京都中央区、吉本喬美社長)が製造、販売する電動トルクアクチュエーター「ユニサーボ」は、回転を生み出すアクチュエーター(エネルギーを運動に変換する機構)と減速機、トルクメーターが一体化した製品だ。回転運動のトルク(回転する力の強さ)を精密に制御でき、装置に組み込めばさまざまな機能を付与できる。ロボテックの社名からも分かるように、ロボット向けにも提案する。「他社にない革新的な製品」と市橋真営業マネージャーは自信を見せる。
ドイツの真空機器メーカー、シュマルツは昨年、自在にカスタマイズできる真空グリッパー「SPZ/SSP」を発売した。同社がユーザーの要望に合わせてカスタマイズして提供し、ロボット側の動作まで含めた総合的なエンジニアリングサービスも提供できる。日本法人のアーネ・ゲッテゲンス社長は「日本に着任以来、設計やシステム構築から携わるビジネスを目指していた」と言う。一見、メーカー側からすれば負担が増えそうなエンジニアリングサービス。同社が携わる意図とは。