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[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.10]設備システムの 「安心・安全」を求めて【前編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会のシステムエンジニアリング部会長など、ロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた同氏に、自身の半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらった。毎月掲載、全12回の連載企画「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の第10回。三菱電機の主管技師長として「社外からの依頼業務は全て引き受ける」と決め、2008年に日本機械工業連合会(日機連、現会長・大宮英明三菱重工業相談役)の機械安全の活動にも関わり始めた。

潤滑油不要のパラレルリンクロボを発売/イグス

ドイツの樹脂部品メーカー、イグスの日本法人(東京都墨田区、北川邦彦社長)は1月15日、パラレルリンクロボット「ドライリンDLE-DR」を発売した。作業範囲の広さが特徴で、同社の従来製品比10倍となる直径660mm×高さ180mmの範囲で作業ができる。最大可搬質量は5kgで、位置決め精度は±0.5mm。簡単な組み立てや検査、搬送などの作業に向く。しゅう動部には潤滑油が不要な高機能樹脂製の部品を採用しており、潤滑油の補給などのメンテナンスを省ける。

実績を重ね、普及拡大のフェーズに入った【後編】/MUJIN滝野一征CEO

2017年の「国際ロボット展(iREX)」にいきなり52小間の大ブースで出展し、大きな話題をさらったMUJIN(ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者<CEO>)。「そこからの2年間で実績を重ね、製品のさらなるブラッシュアップも完了した」と滝野CEOは言う。昨年には75億円の資金調達も発表。「事業規模を拡大して普及させていくフェーズ(段階)に入った」と滝野CEOは話す。

実績を重ね、普及拡大のフェーズに入った【前編】/MUJIN滝野一征CEO

MUJIN(ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者<CEO>)は、ロボット業界で最も注目されるベンチャー企業の一つ。人工知能(AI)技術の一種である「モーションプランニングAI」を実用化し、世界で初めて汎用のロボットコントローラーに搭載した。最近はコントローラーなどの機器を単体で販売するだけでなく、ロボット本体やその他周辺機器まで含めたシステムとしての提供にも力を入れ、「ソリューション(課題解決)をトータルで提供できる」と滝野CEOは語る。

協働ロボット用関節ユニットを発売/ニコン

 ニコンは4月1日、モーターや減速機、ブレーキなどを一体化した協働ロボット向けの関節ユニット「C3 eMotion」(シースリーエモーション)を発売する。ロボットに詳しくないエンジニアでも、同製品を複数組み合わせれば簡単に協働ロボットを作れる。外力を検知して停止する機能を備え、アームを直接手で動かして動作を入力する「ダイレクトティーチング」にも対応する。サイズやトルク(回転力)の異なる「IAU-60」と「IAU-200」(=写真)の2種類を用意した。

バリ取りロボットシステムを発売/不二越

 不二越は1月9日、バリ取り工程を簡単に自動化できるロボットシステム「NS-Platform(プラットフォーム)バリ取りセル」を発売したと発表した。
 システムを標準化することで、対象物に合わせた固定器具以外は個別の設計が不要。従来より早く立ち上げられる。最大可搬質量10kgの小型ロボット「MZ10」を内蔵し、対象物の寸法のばらつきに追従する機構などを標準搭載する。

今年の受注見通しは6%増の8700億円/日本ロボット工業会

2020年1月10日、都内のホテルで「ロボット関連3団体新年賀詞交歓会」が開かれた。主催者を代表して日本ロボット工業会の橋本康彦会長(川崎重工業取締役)があいさつし、「本年のロボット受注額は前年比6%増の8700億円、生産額も同6%増の8300億円と、昨年からの回復を期待する」との見通しを発表した。

ロボットシステムを拡充! 自社展で自動化技術を前面に/オークマ

大手工作機械メーカーのオークマは自動化技術の提案に力を注ぐ。その旗艦製品が、2018年に開発したロボットシステム「ROID(ロイド)シリーズ」だ。幅広い自動化ニーズに応えられるよう対応する機種や対象加工物を拡充し、19年11月に開催された自社展「オークマ・マシン・フェア(OMF)2019」で一堂に展示した。実機展示だけではなく体験コーナーも設け、ロイドシリーズを使った自動化技術を前面に打ち出した。

新ブランドで自社技術を分かりやすくPR/ジェイテクト

ジェイテクトは、工作機械の高度化や知能化を実現する固有技術を総称した新ブランド「TAKTICA(タクティカ)」を立ち上げた。これらの技術を従来はそれぞれ単独で提案していたが、共通ブランドにすることで顧客に分かりやすくPRする考えだ。2019年11月13日~15日に愛知県刈谷市で開かれた自社展で発表した。タクティカの中にはロボットを使った自動化関連の技術もあり、自社展でも来場者の注目を集めた。

[インタビュー]システムはSIerが作る/高丸工業 高丸正社長

産業用ロボットの新規ユーザーは大企業から中小企業へと移りつつあり、同時にロボットシステムへの要求も多様化している。大企業にロボットを導入する場合と中小企業に導入する場合では、何が違うのか。中小企業向けで多くの導入実績を持つシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)、高丸工業(兵庫県西宮市)の高丸正社長に話を聞いた。高丸社長は「溶接を知らない技術者に溶接ロボットのシステムは作れない。ロボットと現場の両方を知るSIerにしかできない」と話す。

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