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3台のAGVで月480時間の運搬工数を削減/中村留精密工業

工作機械メーカーの中村留精密工業(石川県白山市、中村匠吾社長)の組み立て新工場「MAGI(マギ)」が、昨年10月に操業を開始してから間もなく1年を迎える。MAGIでは運搬作業の自動化を目的に無人搬送車(AGV)を同社として初めて導入するなど、効率的な生産体制の構築を段階的に進めてきた。従来は人手で担っていた運搬作業を3台のAGVに置き換え、月480時間もの運搬工数を削減したという。

[ショールーム探訪 vol.28] 協働ロボットを比較検討できる場に/バイナス「バイナス協動ロボットセレクションセンター」

ロボットダイジェストの記者が、読者に代わってショールームを訪問する連載企画「ショールーム探訪」。27回目は、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のバイナス(愛知県稲沢市、下間篤社長)が2021年に本社の第二工場内に開設した「バイナス協働ロボットセレクションセンター」を紹介する。同社は「協働ロボットを比較検討できる場」として同センターを開設し、ユーザーニーズに合った協働ロボットの選定からアフターサポートまでを一気通貫で提供する。

製造現場向けの移載ユニット付き搬送ロボットを発売/シャープ

シャープは8月26日、「スリム型スタッカー自動搬送ロボット」の受注を開始したと発表した。材料や仕掛品の入った箱を標準仕様で4箱、拡張仕様で8箱まで積載できる多段式の搬送ロボットで、製造装置との間で箱を受け渡す移載ユニットも搭載する。移載ユニットは箱を吸い着けるバキューム式の他、アームで持ち上げるフォーク式も用意した。横幅700mmのスリムな本体設計で、幅900mmの狭い通路も走行できる。

[SIerを訪ねてvol.46]FA商社のSIer事業だからこその強み/特電

制御機器を中心に取り扱うファクトリーオートメーション(FA=工場自動化)商社の特電(静岡県沼津市、加藤秀敏社長)。システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)として、FA商社の強みを生かした自動化システムの構築に取り組む。加藤社長は「両輪の強みを生かして、『ワンストップカンパニー』を目指す」と話す。

国内製造業のために、良い物を現場へ/シュマルツ 小野雅史社長

ドイツに本社を置く真空機器メーカー、シュマルツの日本法人社長に小野雅史氏が就任した。就任日は7月1日。まずは2024年いっぱいをかけて、前任のゲッテゲンス・アーネ現会長の業務やこれまでの基盤を引き継ぐ。その後は、以前も海外メーカーの日本法人を率いていた経験を生かして、新たな取り組みにも着手する構想を立てている。小野社長は「海外メーカーの優れた生産財を紹介することで、品質や生産性向上などの面から国内製造業に貢献したい」と意気込む。

シンプルなシステム構成で多彩なアプリケーション提案/カワダロボティクス

カワダロボティクス(東京都台東区、川田忠裕社長)は、同社のヒト型ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)シリーズ」を使ったアプリケーション(活用法)の開発と提案 に力を入れる。さまざまなアプリケーションを開発し、動画などを通して同製品を採用するメリットをアピールする。「ネクステージ はヒト型で2本のアームを持ち、頭部ステレオカメラや手先のハンドカメラなども備えるため、単体でもできることが多い。その特徴を生かせばシステム全体の構成はシンプルにでき、手間やコストを抑えられることをアピールしたい」と藤井洋之営業部長は言う。

[ロボットが活躍する現場 vol.37]解決策はロボットしかない/コバヤシ精密工業

コバヤシ精密工業(相模原市南区、小林昌純社長)は、航空機や工作機械、ロボットなどの小ロット部品の切削加工を得意とする従業員数22人の町工場だ。工作機械メーカーが販売する協働ロボットシステムや工作機械内蔵型のロボットシステムを導入し、被削材(ワーク)の交換などを自動化した。「ロボットの導入で生産性は大幅に向上し、スタッフへの負担が大きい夜勤シフトをなくすこともできた。ロボットがなければ事業を継続できなかった」と小林社長は語る。

屋外無人搬送ソリューションの「販売プラン」を提供開始/eve autonomy

ヤマハ発動機と自動運転ソフトウエアの開発を手掛けるティアフォー(名古屋市中村区、加藤真平社長)の共同出資会社eve autonomy(イブ・オートノミー、 静岡県磐田市、星野亮介最高経営責任者<CEO> )は8月1日、屋外対応型の無人搬送ソリューション「eve auto(イブ・オート)」の新たな提供方法として、「販売プラン」を開始すると発表した。

[ショールーム探訪vol.26]機械商社という殻を打ち破れ!/中央工機「クリエイトスペース」

FA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)機器や機械工具の専門商社の中央工機(名古屋市昭和区、黒川学社長)は昨年9月、愛知県安城市にある安城営業所併設の物流自動化ショールーム「クリエイトスペース」をリニューアルオープンした。ショールームでは、協働ロボットや自律走行型搬送ロボット(AMR)を使った複数のデモシステムを展示する。同社はクリエイトスペースの開設を機に工場内物流の自動化ソリューション提案を強化し、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)としての認知度向上につなげる構えだ。

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