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2023.12.05

イベント

[2023国際ロボット展リポートvol. 1] 多彩なアプリケーションを提案/IAI、スター精機、スギノマシン、ベッコフオートメーション

11月29日~12月2日の4日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで「2023国際ロボット展(iREX2023)」が開かれた。会期中は晴天に恵まれ、産業界の人手不足を背景に、新型コロナウイルス禍前の2019年展を上回る14万8000人超が来場した。「2023国際ロボット展リポート」では、会場内で見つけた各社の展示を紹介していく。直前特集でも多くの産業用ロボットメーカーを取り上げたが、その他にも多くのロボットメーカーが国際ロボット展にブースを構え、多彩なアプリケーション(応用事例)を提案した。

物流向けなど23台の多種多様なデモシステム/アイエイアイ

物流業界などでも需要が大きいアイエイアイのケース搬送システム

 直交ロボットや単軸ロボットなどをそろえるアイエイアイ(IAI、静岡市清水区、石田徹社長)は、主力製品の2点間移動式電動アクチュエーター「エレシリンダー」などを駆使したデモシステムを計23台展示し、多種多様なアプリケーションを提案した。

 主要顧客の自動車業界や電機業界だけではなく、近年は三品(食品、医薬品、化粧品)業界や物流業界向けのソリューションにも力を入れており、例えば今回展ではビール瓶が入った22kgのケースを搬送するデモシステムを目玉の一つに据えた。

アイエイアイが披露したボトルの組み付け作業のデモシステム

 「重量物を搬送するアプリケーションは物流業界などで需要が大きい」と販売部営業支援課の望月昭伸課長代理は語る。この他、小型タイプのエレシリンダーや参考出展の真空ポンプ「ロボポンプ」を使ったボトルの組み付け作業のデモ、折り畳みコンテナ(オリコン)の自動組み立てラインのデモなども注目を集めた。
 望月課長代理は「電動アクチュエーターの使い方を具体的にイメージしてもらえるよう、アプリケーションに特化して展示した。今回紹介したデモシステムを一つのヒントにしてもらえれば」と話す。

グループ全体で自動化ニーズに/スター精機、スターテクノほか

スターテクノの段ボール製函ロボットシステム

 直交ロボットメーカーのスター精機(愛知県大口町、塩谷陽一社長)は、子会社でシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のスターテクノ(愛知県岩倉市、同社長)などグループ4社と合同でブースを構え、グループ全体でさまざまな自動化のニーズに応える姿勢をアピールした。

 中でも注目は物流業界向けのソリューションだ。スター精機はロボットパレタイザーの新機種「PXL-1535」を初披露し、段ボール箱のパレタイジング(積み付け)やデパレタイジング(積み降ろし)の自動化を提案した。積み付けの最大高さは現行機種と同じにしつつも、システム全体の高さを30%ほど低く抑え、コンパクト化を実現した。

 一方、スターテクノはロボットが段ボール箱を自動で組み立てる「段ボール製函(せいかん)ロボットシステム」を出展。瀬川裕史常務は「サイズが異なる複数の箱の組み立ても可能で、段ボール箱の変種変量生産にも柔軟に対応できる」と言う。

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