ロボットの展示も多い工作機械展、21日まで開催!【後編】/メカトロテックジャパン2023
今年最大の工作機械展「メカトロテックジャパン(MECT)2023」が名古屋市内のポートメッセなごやで10月18日から開催されている。MECTは工作機械を中心とする展示会だが、製造現場の省人化・自動化ニーズは高く、ロボットの展示も多い。同展の開催期間は10月21日まで。後編では前編に引き続き、会場内で見つけたロボット関連の提案を紹介する。
誰でもロボットを簡単操作/オークマ
前編でも紹介した通り、MECT2023にはロボット関連の製品も多数展示されている。工作機械業界で「御三家」と言われるオークマ、ヤマザキマザック、DMG森精機の3社も自動化関連の展示に力を入れる。
オークマ(1D33)は複合加工機やCNC旋盤の加工室内で稼働するビルトインロボット「ARMROID(アームロイド)」を展示する。
ロボットを簡単に操作できるソフトウエア「ROID Navi(ロイドナビ)」が特徴の一つ。また、加工室内にロボットがあるので、加工材料(ワーク)の交換だけでなく、加工室内を洗浄したり、加工中の材料が動かないように固定するなど、多様な使い方ができる。
担当者は「システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)がいなくても、誰でも簡単に操作ができる」と語る。
可搬質量を高めた協働ロボシステム/ヤマザキマザック
プレゼンでアーム搭載AMRによる自動化など提案/DMG森精機
DMG森精機(1C27)は、複合加工機「NTX1000」とロボットシステム「MATRIS Light(マトリスライト)」を組み合わせたデモシステムで自動化を提案した。
ブース内のメインステージでは、「マシニング・トランスフォーメーション」「NZ-Platform」「WH-AMR」「プログラム作成のDX」がテーマの4種のプレゼンテーションを実施しており、来場者に対して工程集約や自動化、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)を提案している。「WH-AMR」はロボットアームを搭載した自律走行型搬送ロボット(AMR)だ。