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2020.10.29

イベント

ウィズコロナで活況、専門展に見る最新ロボット提案【後編】

新型コロナウイルス感染症の影響で対面型の展示会が延期や中止となる中、10月21日~23日の3日間、名古屋市内でロボット関連や自動車関連など複数の専門展が同時開催された。コロナと共存する「ウィズコロナ」の時代には、人との接触を減らすためにロボットが重要になるが、会場ではどのような自動化提案が見られたのか? 後編でもユニークなロボットシステムを数多く紹介する。

カメラで人の接近を検知

住友重機械工業が取り扱うKITOV.ai製の外観検査用ロボットシステム

 展示会では部品の外観検査や工作機械への部品の脱着など、特定の用途に特化したロボットシステムを提案する出展者やシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)が目立った。

 自動車関連の専門展「第3回名古屋オートモーティブワールド」に出展した住友重機械工業は、イスラエルのKITOV(キトフ).aiが開発した人工知能(AI)搭載型の外観検査用ロボットシステム「KITOV-ONE(キトフ・ワン)」を披露した。

 外観検査用のプログラムを簡単に作成できるのが特徴だ。検査したい部品をキトフ・ワンで撮影してスキャンデータを作るか、部品の3次元(D)モデルデータを用意して、専用ソフトウエアに取り込めば、そのデータを基に検査したい箇所を指定するだけでロボットのプログラムを作成できる。照明の明るさも簡単に調整できる。

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