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2019.02.25

インタビュー

先の見えない時代の投資とは?日本市場開拓に本腰【前編】/ユルゲン・フォン・ホーレン ユニバーサルロボット社長

デンマークに本社を置くユニバーサルロボット(UR)は、日本支店を大幅に拡張するなど、日本市場の開拓に本腰を入れ始めた。URは安全柵なしで人と同じ空間で働ける協働ロボットのパイオニアで、世界トップシェアを誇るメーカーだ。日本市場開拓の戦略と協働ロボットの未来とは。デンマークから来日したユルゲン・フォン・ホーレン社長に話を聞いた。

協働ロボットでトップシェア

ユニバーサルロボットの協働ロボット

――協働ロボットが世界的に注目されています。
 複数の市場調査会社が世界の協働ロボット市場の将来予測を発表していますが、どの調査でも今後数年間、毎年43~50%のペースで伸びると予測されています。2018年時点では5億ドル(550億円、1ドル=110円換算)にも届かない小さな市場ですが、25年には90億ドル(9900億円、1ドル=110円換算)規模にまで成長する見通しです。その先、将来的にどれほどの規模にまで拡大するかは、協働ロボットの最大手メーカーであるわれわれでも全く見当が付きません。

――現在のURのシェアはどの程度ですか?
 協働ロボット全体に占める当社のシェアは約50~60%です。マーケット全体が急拡大する中で、このシェアを維持することが重要だと考えています。

――欧州は日本より、協働ロボットの普及が進んでいると聞きます。
 当社の売上比率を「アジア・太平洋」「欧州」「米州」の3地域で見ると、アジア・太平洋が25%、欧州が45%、米州が30%です。デンマーク生まれのURが最初に狙った市場が欧州だったので、確かに売上比率は高いですが、それでも普及が始まったばかりです。潜在的なユーザーまではまだまだメッセージが届いておらず、欧州も含め世界全体がこれからの市場と言えます。

――日本での販売は伸びていますか?
 日本単体での売上高は公表していませんが、日本を含む北東アジア地域はアジア・太平洋地域では最も高い伸び率でした。特に日本は大きな市場であるだけでなく、世界的に見ても自動化が最も進んだ国であり、この国で存在感を示すことが協働ロボットのトップメーカーとして大切です。

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