[注目製品PickUp!Vol.6]協働ロボには協働ハンドを【前編】/シュンク・ジャパン「Co-actグリッパー」
編集部が注目した特徴的な製品を紹介する「注目製品PickUp!」の第6弾は、ロボット本体ではなく、ロボットアームの先端に取り付けるグリッパー(ロボットハンド)を初めて取り上げる。ハンドはつかむ物と直に接触する重要な部位で、ロボットの用途の広がりに合わせて製品開発も活発だ。今回紹介するのはシュンク・ジャパン(東京都品川区、谷本昌信社長)の「Co-act(コ・アクト)グリッパー」。国内では珍しい、協働ロボット用のハンドだ。
「つかむ」に特化し70余年
協働の本場、欧州から
協働ロボットの本場とも言える欧州で、Co-actグリッパーは2016年末に発売された。両側から挟み込んで物をつかむ2爪の平行ハンドで、指を挟まれてもけがをしないよう把握力を140N(約14.3kg重)までに抑制。接触してもけがをしにくい、丸みを帯びた形状を採用した。 協働ロボットを柵なしで設置する場合、システム全体で危険がないか事前に確認するリスクアセスメント(リスクの確認と対処)が必要になる。リスクアセスメントをクリアするうえで協働用ハンドの採用は必須ではないが、協働ロボット本体に加え、ハンドも安全性が高いと証明できればリスクアセスメントをクリアしやすい。