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2026.09.16
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[注目製品PickUp! vol.99]高い走破性で屋外搬送を自動化/ソミックトランスフォーメーション「SUPPOT」

110年間培った技術を生かして

取材に応える井島剛志事業戦略責任者(=写真右)と新村康二室長

 ソミックトランスフォーメーションがSUPPOTを開発した目的は2つある。

 1つ目は自社グループの製造現場の搬送作業の自動化だ。ソミックグループは、自動車の足回り部品であるボールジョイントを製造するソミック石川(同区、斉藤要社長)やソミックトランスフォーメーションなど計8社で構成される。ソミック石川などの製造現場での搬送作業を自動化し、人手不足への対応と生産性向上を図る目的でSUPPOTを開発した。

 2つ目は新たな事業の柱の育成だ。ソミックグループは自動車産業に強く依存する事業構造となっているが、自動車産業は大きな変革期に直面している。そのため、自動車以外にも裾野を広げるための新規事業の一環でロボット事業に進出した。ソミック石川が創業から110年にわたり培ってきた足回り部品の技術を生かせる分野として、搬送作業を支援するロボットに目を付けたという。

 2016年にSUPPOTの開発を始め、浜松市中央区にあるソミック石川の古川工場でSUPPOTの実証実験を重ねた。「自社工場でSUPPOTの性能を実証できたことが開発の大きな後押しとなった」と新村室長は語る。5年の期間を経てSUPPOTを中心とした新規事業を担う新会社として21年にソミックトランスフォーメーションを設立。22年にSUPPOTのレンタルサービスを開始した。

サポート体制の充実を

ソミック石川の古川工場で資材をけん引しながら搬送する様子

 同社は 現場ごとに異なるニーズに柔軟に応えるため、SUPPOTのオプションやカスタマイズ機能の拡充にも力を入れる。障害物との接触を検知するバンパーセンサーや安全確認用のアーチライト、最大600kgのけん引に対応するアタッチメントなどを用意し、顧客の用途に合わせた仕様を提案する。

 SUPPOTは現在、ソミック石川の各工場で19台が稼働する他、約50社に採用されるなど、製造業を中心に物流や建設、土木分野にも活躍の場を広げる。

 同社は販路の拡大に加え、導入後のサポート体制の強化にも注力する。代理店やメンテナンス会社との連携も視野に入れ、顧客に迅速なサポートを提供する体制を全国各地に構築する。

 井島事業戦略責任者は「単に製品を販売して終わりではなく、取引が始まってからが本当のスタート。サポート体制を充実させ、次回の更新時にもわが社を選んでいただけるようお客さまに寄り添いたい」と力を込める。

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