• イベント
2025.06.30
★お気に入り登録

食品機械展で着実な進化や実用的な提案多く【その1】/FOOMA JAPAN2025

小型化で作業者と同等のスペースに

コネクテッドロボティクスは「DELIBOT」を作業者一人と同等に小型化

 ロボットを組み込んだ自動化システムも着々と進化を見せている。

 コネクテッドロボティクス(東京都小金井市、沢登哲也最高経営責任者<CEO>)は、総菜などを盛り付けるロボットシステム「DELIBOT(デリボット)」の新バージョンを披露した。
 横幅を従来比で約半分となる790mmに抑え、作業者1人分の横幅と同程度にした。従来はコンベヤーなどで容器を供給する必要があったが、新バージョンは容器供給機も内蔵した。「今年11月に発売する予定。量産モデルとして広く販売したい」(広報担当者)。

一挙両得の自動化ライン

フジキカイの「リニア搬送包装システム」

 包装機械メーカーのフジキカイ(名古屋市中村区、生田涌希社長)は、食品包装機や包装システムを複数展示した。
 特に来場者の注目を集めたのが「リニア搬送包装システム」だ。B&R(日本法人=横浜市西区、ジャンカ・ドゥッタ社長)のリニア搬送システム「ACOPOStrak(アコポストラック)」をベースにした。搬送物を載せる「シャトル」が磁気浮上してレール状の「ループ」上を走行する。個々のシャトルの加減速やシャトル同士の間隔などを自在に制御できる。

 会場では、ループの半周ごとに2つの異なる作業をさせた。片側ではチャック付きのパウチに製品を投入するデモを、反対側では製品の箱詰めをするデモを披露した。
 ロボットハンドのグリッパーの爪のようにシャトルの移動間隔を広げたり狭めたりさせることで、搬送物を把持したり離したりする。技術本部制御設計部の松尾幸雄グループリーダーは「シャトルの左右の側面に異なるジグ(補助具)を取り付け、箱詰めの際は右側のシャトルと協調し、パウチを扱う際は左側と協調して動かすことで、2つの作業をシャトルを変えることなく同一のラインで自動化した」と説明する。

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE