生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2022.04.26

連載

[ショールーム探訪vol.5]関西最大規模の総合ショールーム【後編】/HCI「ロボット・AIラボ、ロボットセンター、ロボハウス」

産ロボを製造業以外で活用

3台のロボットが協力して段取りよく調理していく

 最後に向かったのが、今年1月に移転した新本社の2階に開設した「HCIロボハウス(以下ロボハウス)」だ。新本社は、ロボットセンターやラボのある泉大津駅前から車で約10分の場所にある。隣の和泉市との境に近く、JR阪和線の和泉府中駅から徒歩約6分の立地だ。和泉市は住宅地として発展したため商店も多く、本社周辺も泉大津駅前とは雰囲気が異なる。

 ロボハウスでは、産業用ロボットを製造業以外の分野でも活用できることを示す。併設したカフェではパスタやカレーといった軽食を楽しめるのだが、実はロボットが調理しテーブルまで配膳するシステムになっている。キッチンには川崎重工業の小型産業用ロボット「RS700L」が3台並び、レトルト食品を解凍し専用の食器に盛り付ける。搬送ロボットのトレーに乗せてテーブルの前まで運ぶ。利用客は搬送ロボットから料理を受け取り、食後はロボットに食器を乗せて返却する。
 ここまで書きながら、取材時は新型コロナウイルス対策のためカフェはお休み。またの機会に是非とも体験したいところだ。1月にプレオープンした後、4月8日に一般客向けも含めグランドオープンした。

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