世界最大規模の見本市! 最先端の自動化技術とは?/ハノーバーメッセ2019【後編】
周辺機器の展示も
注目集めた「空飛ぶじゅうたん」
自動化技術に関する提案ではこの他、ドイツの制御機器メーカー、ベッコフオートメーションが披露したリニア搬送システム「XPlanar(プラナー)」が来場者の注目を集めた。Xプラナーは、大量のコイルが内蔵されたベースプレートと、搬送物を載せるマグネットシートで構成される。コイルが生み出す電磁場の力を使ってマグネットシートを宙に浮かせるため、ベースプレートとマグネットシートは接触することがない。摩耗の心配がなく、クリーンな環境でも使用できる。マグネットシートはベースプレート上を自由に動き回る。ベースプレートは1枚当たり240mm四方で高さは67mmで、複数のベースプレートを任意に配置できるため、現場のレイアウトに合った柔軟な搬送システムを構築できるのが特徴だ。ベースプレートは壁にも天井にも取り付けられる。日本法人(横浜市中区)の川野俊充社長は「まるで『空飛ぶじゅうたん』のように材料を搬送できる。電子部品や食品、薬品の搬送などでの用途を見込む」と説明する。――終わり(ロボットダイジェスト編集部桑崎厚史)※「月刊生産財マーケティング2019年5月号」でもハノーバーメッセの概要をお伝えしています。