生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2019.01.17

連載

[注目製品PickUp!Vol.6]協働ロボには協働ハンドを【前編】/シュンク・ジャパン「Co-actグリッパー」

選べるグレードと機能

さまざまな機種をラインアップ

 ラインアップは4種類で、スタンダードな「EGP」、豊富な機能の「WSG」、小型・軽量な「MPG-plus」、あらゆる機能を詰め込んだハイエンドモデル「JL1」をそろえる。
 WSGは、つかむ動作の速度やストローク、把握力などを全て任意で設定できる。JL1はその他、物体の接近を検知する近接センサーや、把握時の圧力を検知する接触・圧力センサー、各種設定に使える液晶画面などを備える。両側の爪が平行に動く「平行開閉」だけでなく、爪の角度を変えてつかむ「支点開閉」にも対応する。
 今後は開閉のストロークが長いタイプなど、さらなるラインアップの拡充も計画する。

各国のロボットメーカーに対応

各社の協働ロボットに対応(写真はユニバーサルロボット用)

 ロボットはメーカーごとにハンドを取り付ける手首部分の仕様が異なるが、ドイツのKUKAやスイスのABB、デンマークのユニバーサルロボット、日本のファナックなど、各国のメーカーに対応できる。協働ロボットに参入するメーカーは急速に増えており、そういったメーカーへの対応も順次進めている。


 日本では2017年の国際ロボット展で初披露。「欧州では他のメーカーも協働用ハンドを開発しているが、日本ではまだ珍しい。協働ロボットへの関心の高まりを受け、急速に引き合いが増えている」と川村マネージャーは語る。

 Co-actグリッパーは新製品だが、背景には長い技術の蓄積がある。後編ではそのルーツや、シュンクならではのトータルソリューション提案を紹介する。

――後編へ続く
(ロボットダイジェスト編集部)

TOP