2023.11.22
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[特集 2023国際ロボット展vol.7]トレンドは「ソリューション提案」/ロボットメーカー

川重は「総合力」、ダイヘンはアーク溶接向けの協働ロボ

 川崎重工業は「Beyond Border(ビヨンドボーダー) ―境界を超える―」をコンセプトに、既存の産業分野だけではなく医療・ヘルスケア分野や、一般社会への実装を見据えた「ソーシャル分野」などの新規領域に向けた幅広い製品やソリューションを紹介する。「川崎重工業としての『総合力』が見どころ」と精密機械・ロボットカンパニーロボットディビジョンの担当者は述べる。  長期ビジョン「グループビジョン2030」で掲げた「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」の実現に向けた最新の取り組みの一端をブースで披露する。注目製品の一つは、昨年6月に発売した自走式ロボット「TRanbo(トランボ)-7」。小型垂直多関節ロボット「RS007L」と自社開発の無人搬送車(AGV)を組み合わせたシステムで、工場内の工程間搬送などの単純作業を自動化できる。  溶接ロボットに強みを持つダイヘンは、アーク溶接の用途に最適な協働ロボットの新製品「FD-VC4」を披露する。  FD-VC4はロボットアームの軌跡精度が高く、安定した品質でアーク溶接ができる4kg可搬の協働ロボット。炭酸ガス溶接/マグ溶接や、プラズマ・ジェット・ティグ溶接などの同社が保有する全ての溶接法や溶接アプリケーションに対応しており、幅広いアーク溶接のニーズに応えられる。会場では独自の教示レスシステムと組み合わせ、導入しやすい協働ロボットシステムとして提案する。  この他、ハンドリングの自動化に最適な協働ロボットや研磨ロボットシステム、新機能のセンサーを備えた自律走行搬送ロボット(AMR)なども出展する。今回展ではさまざまな工場や工程の自動化を実現するため、最小限で無駄のないソリューションをワンストップで提供する姿勢をアピールする構えだ。

川崎重工業が提案する自走式ロボット「TRanbo-7」
ダイヘンはアーク溶接の自動化に最適な協働ロボット「FD-VC4」を披露
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