• イベント
2022.12.01
★お気に入り登録

[特別リポートJIMTOF2022 vol.2]加工後の測定・検査はロボットで

力覚センサーでずれを調整/ダイセイ

ダイセイが展示した「協働ロボット自動計測システム」

 精密測定機器や工作機械を製造、販売するダイセイ(大阪府池田市、川口健二社長)は、不二越製の協働ロボットを組み込んだ「協働ロボット自動計測システム」を出展した。  協働ロボットで穴にピンゲージ(円筒状の検査器具)を挿入して穴の深さを検査する。力覚センサーでずれを調整して穴の中心にピンゲージを差し込むため、ティーチングにかかる工数を減らせる。  営業本部営業グループの森川謙次郎さんは「ロボットと人の接触などで作業が中断した時は、中断したところからそのまま作業を再開でき、作業効率の高さに優れる」と話す。

基板検査技術を応用/JUKI

 JUKIは外観検査機「SE1000」で外観検査の自動化を提案した。SE1000は、以前から手掛ける電子基板検査の技術を金属部品などに応用したもの。打痕や傷、欠け、汚れ、バリ、50μmレベルでの寸法などを検査できる。  会場では自動車のシリンダーヘッドの検査デモを披露し、3秒ほどで部品各所の各項目を確認する検査スピードの速さに、多くの来場者が目を奪われた。デモシステムはミツトヨとのコラボレーションで、SE1000とミツトヨの画像測定機の間に協働ロボットを設置。SE1000で外観検査したワークを画像測定機に移し、一部箇所だけ精密に寸法測定する一連の自動化工程を披露した。  「目視検査を自動化したいとのニーズは高く、SE1000を昨年12月に正式発売してから、多くの引き合いをいただいている」とJUKIグループで自動化システムなどを担うJUKIオートメーションシステムズ(東京都多摩市、永嶋弘和社長兼最高執行責任者)の担当者は言う。

――vol.3に続く (ロボットダイジェスト編集部 曽根勇也、西塚将喜、斉藤拓哉)

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE