2020.11.16
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腕の重さの支持に特化したアシスト装置を発売/SoLARIS

もとは中央大学理工学部の中村研究室

ソラリスは「人工筋肉型のアクチュエーター」を軸に事業を展開する

 人工筋肉型のアクチュエーターは、ソラリスの社長で、中央大学理工学部の中村太郎教授の研究室が開発した。空気圧でゴムやガラス製繊維からなる膨張部を伸び縮みさせる。  人工筋肉型のアクチュエーターを中心に、研究室の技術を産業界にも普及させるため、中村教授がソラリスを立ち上げた。  人工筋肉型のアクチュエーターはゴム製で柔らかい。今回のようなアシスト装置の稼働部にも使いやすく、身体と接触しても安心だ。

大腸の動きのように物体を運ぶ「蠕(ぜん)動運動ポンプ」

 同社ではこれまでに、人工筋肉型のアクチュエーターを移動に応用し、配管の中を行き来する「ミミズ型ロボット」を開発している。  また、人工筋肉型のアクチュエーターの内部に液体や粉体を通して、大腸の動きのように物体を運ぶ「蠕(ぜん)動運動ポンプ」の事業化も進む。  中村社長は「産業用ロボットでは、柔らかい素材をロボットハンドにしか応用できていないが、協働ロボットなど人の近くで稼動するロボットは増えている。柔らかい人工筋肉型のアクチュエーターは、産業用ロボットにも今後応用できる可能性がある」と見込む。

(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜)

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