2020.06.09
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新製品情報をいつでもどこでも! バーチャル展示会を開催/イグス

ロボット関連製品も紹介

イグスのロボット向けの制御機器とソフトウエア

 イグスは5月20日、日本の報道関係者向けにバーチャル展示会の概要や主要な新製品などを説明するウェブ記者会見を開いた。    会見では、ロボット関係の新製品も数多く紹介した。  例えば、樹脂製の垂直多関節ロボット「ロボリンク」などイグス製のロボット向けに開発した、制御機器やパソコン(PC)上でプログラミングができるソフトウエア。このソフトは無料で利用でき、ロボットを購入する前の動作確認などにも利用できるのが特徴だ。

ドライリンZLW-20でロボリンクの動作範囲を広げる

 ロボリンクに直線移動機能を持たせるリニアアクチュエーター「ドライリンZLW-20」も紹介した。  ロボリンクの動作範囲を広げ、より自由度の高い運用ができる。ドライリンZLW-20は、デンマークのユニバーサルロボットの協働ロボットにも取り付けられる。  感染症の拡大防止のために人との接触を避けるという観点から、最近は自動化が改めて注目されている。今後も拡大が見込まれる自動化の需要に対し、イグスは樹脂製の低コストロボットで攻勢をかける考えだ。

受注高は2%減に留まる

 会見では直近の業績も発表した。イグスの20年1月~4月の売上高は、新型コロナウイルスの影響で前年同期比11%減と減少した。  売上高は減少したものの、ブラーゼCEOは「わが社は全世界35カ国に拠点があり、4500人の従業員がいるが、マスクの配布や検温など、早い段階で感染予防の対策を打った。これにより、感染者をたった5人に抑えられた」と胸を張る。また、営業活動が制限される中、イグスはバーチャル展示会やオンライン通話システムなどを積極的に利用している。  こうした取り組みが奏功し、受注高は同2%減に留まった。  ブラーゼCEOは「技術の改善やコスト削減を実現する製品を顧客に提供し続ければ、今年も良い結果を出せる」と強調する。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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