進化する産ロボ用の画像処理や制御システム
画像処理技術生かしたIoTシステム
リンクウィズ(浜松市東区、吹野豪社長)はブース内にロボットを置き、独自のIoTシステム「LINKWIZ FACTORY CLOUD(リンクウィズ・ファクトリー・クラウド)」を紹介した。 各設備の稼働データなどをリアルタイムで収集するだけでなく、経営や生産計画などの各種データも集約し、一つの画面上で管理できる。異常があった場合にアラートを出す機能もある。 各設備を回線でつないで信号を取得しなくても、カメラと画像認識技術により、設備の稼働状態を示す表示灯の色や、ロボットの動作回数などを読み取り自動でデータ化できる。異常があった場合はその時の様子を映像で確認できる。 「カメラ一つでさまざまな情報を取り込めるシンプルなシステム。これくらい簡単なら中小企業でも導入、運用ができる」と吹野社長は自信を見せる。 同社は、対象物に合わせてロボットの動作プログラムを自動生成・補正するシステム「L-ROBOT(ロボット)」や、ロボットを使って溶接部分を自動検査するシステム「L-QUALIFY(クオリファイ)」を開発、販売する企業。これらとリンクウィズ・ファクトリー・クラウドを連携させれば、両システムで取得したデータをクラウド上に蓄積でき、品質データを解析したり、トレーサビリティー(追跡可能性)の確保も可能だ。 「新型コロナウイルスの影響か人の数は例年より少ないが、その分目的意識を持った来場者の比率が高い。リンクウィズ・ファクトリー・クラウドの評判も良く、手ごたえを感じている」と吹野社長は話す。
(編集デスク 曽根勇也、編集部 西塚将喜)