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2019.08.23
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鍛圧機械展に見る多彩な「産ロボの使い方」【後編】/MF-TOKYO

アーム先端に測定ユニット

測定ユニットをロボットアームの先端に搭載

 丸紅情報システムズ(東京都新宿区、渡辺亮一社長)は、光学測定ユニット「ATOS(エートス)センサー」をロボットアーム先端に搭載した「ATOS Scan Box(エートス・スキャン・ボックス)」を展示した。  登録した設計データと実際の対象物を比較し、設計通りの形状になっているかを確認できる。検査箇所を指定すれば、その場所を検査するためのロボットの動作プログラムは自動生成されるため、ロボットに関する専門的なプログラミング技術は必要ない。  「全体を細かくチェックすることも、一部分だけを素早く確認することもできるので、試作品の検査から量産での全数検査まで幅広く対応できる」(清野光央テクニカルエキスパート)。  測定する対象物のサイズに合わせて「シリーズ4」から「シリーズ8」までをそろえ、シリーズ8なら自動車の車体をそのまま計測できる。

マツモト機械が展示したロボット焼き入れシステム

 他にも、ロボット溶接システムなどを製造するマツモト機械(大阪府八尾市、勝原実社長)が鉄鋼材料のレーザー焼き入れシステムを初披露するなど、ロボットを使った展示は少なくなかった。  鍛圧機械の業界では、機械に合わせて設計した専用の自動化システムは早くから使われてきたが、近年は汎用性の高い市販の産業用ロボットを使う提案が増える傾向にある。今後は鍛圧機械を使う企業の間でも、汎用の産業用ロボットの普及が進みそうだ。

――終わり (編集デスク 曽根勇也)

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