専門展に3万1000人超、ロボット提案に注目集まる
取り出しから圧着、挿入まで
「人手作業の置き換え」を狙い、最新のロボットソリューションをPRする出展者も目立った。 繊維製品メーカーのクラボウは、ケーブルの取り出しから端子の圧着、コネクターへの端子挿入までの一連の作業をロボットが担う「ワイヤーハーネス製造ロボットパッケージ」を披露した。直交型のユニットがケーブル束から1本だけをピックアップし、ロボットがそのケーブルをつかんで専用の端子圧着機に挿入する。1本のケーブルの形状や先端の向きを正確に認識するのに、自社開発した3Dビジョンセンサー「Kurasense(クラセンス)-C100」を使った。 環境メカトロニクス事業部情報機器システム部画像情報課の北井基善課長補佐は「端子圧着の工程は人海戦術に頼っていただけに、自動化ニーズが非常に高い」と分析する。
期待以上の手応え
今回は物流関連機器の専門展「第2回名古屋スマート物流EXPO(エキスポ)」も開かれ、物流業界向けの自動化ソリューションも数多く展示された。 ノルウェーに本社を構えるオートストアの日本法人、オートストアシステム(東京都中央区、鴨弘司社長)は、搬送ロボットが「ビン」と呼ばれる専用コンテナをピッキングする自動倉庫システム「オートストア」を紹介した。 阪井克来ビジネスデベロップメントマネージャーは「期待以上の手応えで、オートストアを目当てにブースを訪ねた来場者もいたほど。特に、新規ビジネスに向けた設備投資を検討している企業からの反響が大きかった」と話す。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)