[ロボへの道も一歩からCase.1-⑦]ロボ、ついに降臨!/サンエース編
「ロボへの道も一歩から」では、産業用ロボットを初めて導入しようとする会社を記者が訪問、その課程で起きた出来事や苦労などを紹介する。何度も足を運び、ロボットの導入までを追いかける。まだ進行中の計画を取材するため、何が起こるのか誰にも分からない。第7話。ついにサンエースにロボットが納入された。
段ボールで届いたロボット
【前回までのあらすじ】
水栓金具の組み立てや検査をするサンエース(岐阜県各務原市、藤田斉社長)は、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)に頼らずにロボットの導入を進める。10月にセイコーエプソン製の垂直多関節ロボットを発注。ハンドの爪部分の作成などをしながら、約2カ月の納期を待った……
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年が明けた1月8日、所々にまだ少し雪の残る岐阜県各務原市のサンエースを訪問した。これで4度目だ。 今回の訪問の目的は、12月下旬に納品されたロボットを見ること。 「ロボットが届いたって聞きました。本当は、納品されるところを実際に見たかったんですが……」(記者) 納品日は、予定が合わず記者は残念ながら不参加。商社の人が運んできたロボットの納品には、生産技術者の斉藤さんが立ち会った。 「写真は撮ってますよ!」(藤田社長) 「見せてください!」(記者) 昨年12月25日午前、ロボットは軽トラックに積まれて運ばれてきた。