生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2018.11.12

連載

[ロボットが活躍する現場vol.2]生産性は向上したが悩みも /三和ロボティクス【前編】

産業用ロボットを導入した製造現場や物流拠点などをリポートするこの企画。今回は三和ロボティクス(長野県飯田市、沢宏宣社長)の前編(全2回)。金属部品の受託加工を手掛ける同社は、製造現場に産業用ロボットを導入し、加工機への加工材料の着脱工程を自動化した。

6人から3人

ストッカーに置いた加工材料を、ロボットが加工機に自動着脱する

 精密な金属部品を加工する「精密加工事業」と、自社ブランドの自動化装置などを扱う「ロボテク事業(現スマートファクトリー事業部)」の2本柱で事業を運営する三和ロボティクス。

 部品加工の現場では、デンマーク・ユニバーサルロボットの産業用ロボット「UR10」が稼働する。
 加工機7台に対し、5台のUR10を導入。加工材料の着脱工程を自動化した。

ロボットで生産性が3倍以上に

 これまでは、6人の作業者が2交代制で、7台の加工機を管理していた。
 UR10を導入して夜間はロボットが作業する体制を整え、作業者を3人に減らすことができた。
 
 作業者が帰る前に加工材料を専用のストッカーに補充すれば、夜はロボットが黙々と働く。労働生産性は、導入前に比べ3倍近くに高まった。

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