
自律走行型ロボットをローカル5Gで遠隔操作/DMG森精機
大手工作機械メーカーのDMG森精機は2020年5月21日、独自開発した自律走行型ロボット「WH-AGV5」を、特定のエリア内で使用できる次世代通信規格(5G)「ローカル5G」で遠隔操作する実験をNTTコミュニケーションズ(NTTコム、東京都千代田区、丸岡亨社長)と開始した。ローカル5Gの超高速通信や低遅延通信、同時多数接続などの特徴を生かし、WH-AGV5の性能向上を目指す考えだ。
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大手工作機械メーカーのDMG森精機は2020年5月21日、独自開発した自律走行型ロボット「WH-AGV5」を、特定のエリア内で使用できる次世代通信規格(5G)「ローカル5G」で遠隔操作する実験をNTTコミュニケーションズ(NTTコム、東京都千代田区、丸岡亨社長)と開始した。ローカル5Gの超高速通信や低遅延通信、同時多数接続などの特徴を生かし、WH-AGV5の性能向上を目指す考えだ。
真空機器メーカーのシュマルツ(横浜市都筑区、ゲッテゲンス・アーネ社長)は6月、昨年末に発売したオーダーメード式の軽量真空ハンド「SLG」に対応するオンライン設計システムを公開した。
ドイツの制御機器メーカー、ベッコフオートメーションの日本法人(横浜市中区、川野俊充社長)は2020年6月18日、オンラインイベント「ベッコフウェブテクニカルセミナー 2020 -夏-」を開催した。
産業用ロボットメーカーの2020年3月期決算が発表された。米国と中国の関係悪化や、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ほぼ全ての会社で売上は前期比減となった。今後も引き続き不透明な状況が続くが、半導体向けロボットの引き合い増加や中国市場での受注回復など、明るい兆しもある。また、新製品を開発し、新規受注の確保に乗り出す企業も多い。
日本ロボット工業会(会長・小笠原浩安川電機社長)は6月18日、2019年の年間統計を発表した。19年1月~12月の産業用ロボットの受注額、生産額、出荷実績(いずれも会員・非会員合計)をまとめた。19年の受注額は前年比16.2%減の8064億円、生産額は同15.1%減の7743億円、総出荷額は同14.4%減の7985億円。受注額は7年ぶり、生産額と総出荷額は6年ぶりの減少となった。国内出荷額は2513億円で、過去最高額となった18年と比べて8.0%減と踏みとどまったが、需要の約7割を占める国外向けの出荷額が前年比17.0%減の5472億円と大きく響いた。工業会によると国外向けは減少傾向が続いたが、年の後半には減少幅が小さくなり、改善しつつあったという。
安川電機は6月20日、多用途向けロボット「GPシリーズ」のラインアップに可搬質量20kgの「MOTOMAN(モートマン)-GP20HL」を追加しした。アームの長さは3124mmで、同シリーズでは最長クラス。上腕部は中空構造でケーブルを収納できるため、狭い場所でもケーブルが邪魔にならず作業がしやすい。自動車の塗装や組み立て、部品の搬送などさまざまな用途に使える。
IDECファクトリーソリューションズ(愛知県一宮市、武仲清貴社長)は、安全柵なしで人と一緒に働ける協働ロボットに特化したシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)だ。新型コロナウイルス禍が収束した「アフターコロナ」時代を見据え、協働ロボットや自律走行型の無人搬送車(AGV)提案を加速させる。対面営業がしにくい現状を踏まえ、ウェブセミナーを通じた情報発信に力を入れる。
デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、中川弘靖社長)は2020年7月16日~18日の3日間、全世界の顧客に向けたグローバルオンライン展示会「DENSO Robotics Online Expo(デンソー・ロボティクス・オンライン・エキスポ)」を初開催する。これに先駆け、6月15日には日本の顧客向けのプレサイトを公開した。
工作機械メーカーの豊和工業は昨年、ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業に参入した。昨年や一昨年の展示会では、ロボットを使った旋盤用チャックの自動爪(ジョー)交換システムなどを披露した。また最新の設備ではなく、工場で稼動する古い設備を自動化するシステムも提案。「未来の工場ではなく、今の工場に導入できるものを」と渡辺健司取締役機械事業部長はアピールする。
「倉庫や工場内の物流を自動化したい」と考えたとき、まずは最新の物流システムについて情報収集することから始める人も多いだろう。とはいえ都合よく展示会が開催されているとは限らない。どうやって情報収集しようか――。そんな際は、ダイフクの滋賀事業所内にあり、立体自動倉庫やソーター(仕分け装置)、コンベヤーなど物流の最新設備を常設展示する「日に新た館」を利用できる。高光巧一館長は、一般製造業・流通業向けシステム事業の支店統括部長を経て2017年に10代目の館長に就任した。長年営業畑を歩み、製品の開発状況や導入実績、市場ニーズの動向にも精通した高光館長に、日に新た館の展示製品や運営方針など幅広く聞いた。