新事務所で日本進出を加速、25年は売上4倍を目標に/Eureka Robotics
ロボットコントローラーやビジョンセンサーを開発する、シンガポールのEureka Robotics(エウレカロボティックス、日本法人=東京都江東区、ファム・クアン・クオン社長)はこのほど、日本法人の事務所を東京都江東区に移転した。1月21日には新事務所で事業方針説明会を開き、Eureka Roboticsの創業者でもあるファム社長が「今年の全世界での売上高は、昨年の4倍を目指す。そのためには日本市場の開拓が重要になる」と力強く語った。
人手作業の多い領域の自動化を
日本市場のさらなる開拓のため、1月に日本法人の事務所を東京都江東区にある「三井リンクラボ新木場2」に移した。東京メトロやJR、りんかい線などが接続する新木場駅から徒歩7分ほどの場所だ。東京都中央区の日本橋にあった以前の事務所と比べてフロア面積は大幅に拡大し、設置するデモシステムの数も増やした。 新設したデモシステムの一つが、未登録の対象物(ワーク)を認識して自動ピッキングできるシステムだ。エウレカコントローラーとエウレカ3Dカメラを組み込んでおり、事前に登録していないワークに対して、適切な把持位置を判断できる。 「未登録ワークの認識技術は、扱う商材が多岐に渡る物流業界からの引き合いが特に多く、実際の商品を使った現地でのテストも進めている」と田代桂太郎アプリケーションエンジニアは話す。
ファム社長は今後の目標について「今年は全世界での売上高を、昨年の4倍に伸ばしたい」と意気込んだ。「そのためには日本市場の開拓が重要になる。日本はロボットをはじめハードウエアの技術力が高く、そこにわが社の制御技術を組み合わせれば、これまで人手作業の多かった領域の自動化も実現できる」と語った。
(ロボットダイジェスト編集 水野敦志)
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