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2022.04.04

連載

[SIerを訪ねてvol.22]コンサルティングでビジネスモデルを健全に/ブリッジ・ソリューション(1/3)

ロボットシステムを設計、製作するシステムイングレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。第22回に登場するのは、社員は少数ながら自動化システムの設計から稼働までの流れをワンストップで実現するブリッジ・ソリューション(大阪市住之江区、坂本俊雄社長)だ。人工知能(AI)やその他新技術の活用を通じて、協働ロボットの可能性を追求する。また、坂本社長は要件定義や設計をコンサルティングとして有料化し、SIer業界のビジネスモデルに一石を投じる。

「われわれが御社の生産技術部です!」

 ブリッジ・ソリューションは、大阪の南港地区最大級の複合施設「アジア太平洋トレードセンター(ATC)」内に拠点を構える。
 坂本社長が代表を務めるロボット開発シンクタンクのiRoobo Network Forum(アイローボ・ネットワーク・フォーラム、以下アイローボ)の活動を通じて得た引き合いに応えるSIerの一つとして、2017年に設立した。

オフィス内にさまざまなデモシステムを設置する

 同社は「われわれが御社の生産技術部です!」をコンセプトに活動する。坂本社長は「中小企業の規模では、生産技術部門を設置することが難しい。生産性を追求するにはそれに代わる存在が必要」と語る。主に中小企業を対象とした工場自動化(ファクトリーオートメーション=FA)のコンサルティング事業や新技術の研究・開発事業、人材育成事業の3事業を展開する。
 自動化や工程改善などメンバーごとにそれぞれ得意分野があるため、幅広い要望に対応できる。「現在は8人体制で業務にあたる。その中にはわが社の理念に共感して他社から独立し、協力関係を結んでいるメンバーもいる。こういった働き方は業界では珍しいのでは」と坂本社長は話す。

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