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2021.11.09

イベント

5Gで約1万kmをつなぐ! コボッタを遠隔操作しテープカット/名古屋市、イタリア・トリノ市

河村たかし名古屋市長(右)と、コボッタを操作する山本亜土会頭

 名古屋市とイタリアのトリノ市の姉妹都市提携15周年を記念したイベント「“Nagoya×Torino”グローバル交流 with 5Gプロジェクト」が11月5日、名古屋市中区の名古屋市公館やトリノ市役所などで開催された。

 名古屋市とトリノ市は約1万km離れているが、次世代通信規格(5G)ネットワークを生かした高精細な映像伝達技術で両都市にある複数の会場をほぼリアルタイムでつないだ。

テープカットに使用したコボッタ

 目玉の一つは、デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、相良隆義社長)の小型協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」を使ったテープカット。名古屋市とトリノ市の会場にそれぞれコボッタを配置し、名古屋市側のコボッタでトリノ市側のコボッタを遠隔操作する仕組みだ。コボッタがテープをしっかりと切れるよう、同社はモーターと丸のこ状の刃を備えたハンドを製作して搭載したという。

 名古屋商工会議所の山本亜土会頭(名古屋鉄道相談役)がコボッタを操作してテープを切ると、5Gネットワークを介してトリノ側のコボッタもほぼ同時にテープカットに成功。両都市の会場は大いに盛り上がった。
 山本会頭は「ロボットによる遠隔でのテープカットや、5Gネットワークを活用した極めて鮮明な映像伝達など、お互いがまるでその場にいるかのように感じる」と述べた。

 この他、イベントでは名古屋市やトリノ市で活躍する音楽家らによるコラボレーション演奏なども披露された。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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