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2019.12.18

イベント

[特集 国際ロボット展vol.10]本日開幕!会期初日から大手ブースなど盛況

本日12月18日、東京都江東区の東京ビッグサイトで「2019国際ロボット展(iREX2019)」が開幕した。約13万人の来場者が見込まれるロボット産業の一大イベントだ。開場早々から入場登録のカウンターには長蛇の列ができ、初日の午前中から会場内は活気を帯びた。同展は21日の土曜日まで開催される。ロボットダイジェストでは同展を総力取材し、速報として会場の様子や各社の展示内容をリポートする。

青海との2カ所に分かれて開催

西ホールを出た所にある無料巡回バス乗り場

 今回展は東京ビッグサイトの西ホールと南ホールに加え、少し離れた場所にある青海展示棟も会場となり、2カ所に分かれての開催となった。青海展示棟の最寄り駅は青海駅や東京テレポート駅で、従来の東京ビッグサイト最寄駅からどちらも1駅だ。
 
 両会場は5~10分間隔で運行する「無料巡回バス」でつながれるため、バスで行き来もできる。

開幕早々から多くの来場者

 天気は不安定ながらも午前中から気温は上がり、10時の開場早々から多くの来場者が会場内になだれ込んだ。

 来場者が片方の会場だけに偏り過ぎないように、南ホールに安川電機や三菱電機、青海展示棟にファナックや川崎重工業というように、集客力のある大手ロボットメーカーを両会場に分散させて配置。前回展と会場構成が異なるため比較はしにくいが、初日の午前中から、両会場ともまずは大手メーカーのブースを中心にぎわいを見せ、目玉展示の周りには早々に黒山の人だかりができた。

  • 大きな注目をファナックの新型協働ロボット

  • 開場直後から多く来場者でにぎわう川崎重工業のブース

  • システムインテグレーターも出展(写真は三明機工)

  • 安川電機は防じん・防滴仕様の協働ロボ(右)などを展示

  • 溶接ロボット12台の高密度配置で目を引いたのは不二越

  • MUJINのプレゼンにはブースを埋め尽くすほどの人

主催者を代表し橋本会長が登壇

「過去最大規模で開催することができた」と橋本康彦会長

 開会式は青海展示棟で開かれた。
 主催者を代表して、日本ロボット工業会の橋本康彦会長(川崎重工業取締役)が登壇。「政府が進める『ロボット新戦略』により、ものづくり、サービス、介護・医療、インフラ・災害対応、農林水産・食品産業の5つの重点分野でロボットの利活用が進む。また経済産業省が掲げる、日本版のインダストリー4.0ともいうべき『コネクテッドインダストリー』でも、ロボットは中心となる機器として位置付けられた。業界全体が盛り上がっており、637社・団体、3060小間と過去最大規模で開催することができた。本展の開催を契機に、ユーザーの設備投資意欲がさらに喚起され、ロボット利用分野の拡大と技術開発が加速することを祈念する」と述べた。

「社会課題の解決に期待」と話す上田洋二大臣官房審議官

 来賓として経済産業省からは上田洋二大臣官房審議官が開会式に出席した。
 「経済を支えるものづくりやサービスの分野で、非常に重要な役割を果たしているロボット産業の展示会が、かくも盛大に開催されることを心よりお祝いしたい。わが国のロボット産業は世界でも大きな存在感を示しており、これは業界の皆さまが培われてきた技術のたまもの。サービス産業や食品産業ではまだまだ導入が進んでいないが、これらの分野でいかに普及を図るかが、人手不足などの課題を解決する上で重要。経済産業省でも、ロボットによる社会変革の推進に向け、さまざまな取り組みを進めていく。この展示会が、人手不足をはじめとする社会課題の解決につながることを期待する」と語った。

 国際ロボット展は21日まで開催。ロボットダイジェストでは東京、名古屋、大阪の各拠点の記者を総動員して取材する。会期中の会場からの速報記事や、会期終了後のトレンド分析記事などを順次公開する。

(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)



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