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2019.07.26

自動化は協働ロボで柔軟に! 北陸の工作機械メーカーが掲げる「スリートップ戦略」/中村留精密工業

中村留精密工業(石川県白山市、中村健一社長)は創業70周年を機に、「工作機械」「ソフトウエア」「オートメーション」の3つの分野で質的なトップを目指す「スリートップ戦略」を新たに掲げた。オートメーションの分野では①スピード②スペース③フレキシビリティー(柔軟性)――の3つを追求する考えで、最近は人と一緒に働ける協働ロボットを使った柔軟性の高い自動化提案に力を入れる。2019年5月に金沢市で開かれた「MEX金沢2019」でも、協働ロボットを使った自動化システムなど、スリートップ戦略を具体化した展示物を披露した。

「ビッグ」ではなく「グッド」

中村留精密工業が「MEX金沢2019」に構えた小間の外観

 中村留精密工業は石川県白山市に本社を置く工作機械メーカー。
 中でも、「旋削加工」と「ミーリング加工」という2つの異なる加工法を1台の機械に集約した「複合加工機」を得意とする。

 1949年に中村留男氏が創業した。夫婦2人だけでスタートした同社は2019年に創業70周年を迎え、従業員も今では全体で590人(2019年7月22日時点)にまで増えた。
 だが、中村匠吾専務は「当社は創業当初から『ビッグカンパニー』ではなく『グッドカンパニー』を目指している」と語る。規模の拡大だけをいたずらに追求するのではなく、顧客や仕入れ先、そして従業員が「良い」と思える会社作りに力を入れている。

質的なトップを目指す

小型複合加工機「MX-100」を初出展した

 同社は70周年を機に、今後のさらなる発展を見据えて「スリートップ戦略」を新たに打ち出した。
 今後はスリートップ戦略に基づき、「工作機械」「ソフトウエア」「オートメーション」の3つの分野でトップを目指す考えだ。中村専務は「量的なトップではなく、目指すのはあくまで質的なトップ」と強調する。

 19年5月16日~18日の3日間、地元の石川県で開催された機械工業見本市「第57回機械工業見本市金沢(MEX金沢2019)」でも、スリートップ戦略を具体化した展示物を来場者に披露した。

 「工作機械」では、従来強みとしてきた複合加工機を引き続きPRする。MEX金沢2019では、小型複合加工機「MX-100」を初出展した。

 また、「ソフトウエア」の分野では、工場全体の稼働状況を一括で管理できるモノのインターネット(IoT)システム「NT Smart Sign(スマートサイン)」や、人工知能(AI)を使って加工精度の低下要因である熱変位(機械部品の一部が熱膨張して加工点がずれること)を補正する機能「NT サーモナビゲーター AI」など、最新のデジタル技術を提案する。MEX金沢2019でも、最新のデジタル技術を来場者にPRした。

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