2022.09.07
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協働ロボットのブレーキ材に新素材/スターライト工業

バイオマスプラで環境にも配慮

マザー工場である滋賀県の栗東事業所で開発が進む(提供)

 X2101の材料組成のうち、25%以上がバイオマスプラスチックだ。バイオマスプラスチックとは、植物由来の原料を利用したプラスチックで、廃棄時の二酸化炭素(CO2)排出を抑えるためカーボンニュートラル(炭素中立)に貢献する。X2101には、耐久性のあるバイオマスプラスチックが使用された。  同社はバイオマスプラスチックを活用した高機能素材の開発を推進している。X2101はその一環としてスタートしたプロジェクトから生まれた。下川路さんは「入社して初めて開発に取り組んだのがX2101。レシピの確立には苦労したが、狙い通りの機能を持たせることができた」と自信を見せる。 「量産を見据えた成形技術の検討や、ロボットメーカーや要素部品メーカーで実機評価をクリアすることが今後の目標」と下川路さん。製品化に向けたステップとしては、これからが本番とも言える。「実機評価の結果と要望に応じて、樹脂の配合を微調整して摩擦係数を多少変化させることもできる。積極的に顧客に提案して評価してもらい、3年以内の製品化を目指す」と語る。

(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)

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