「日に新た館」で最新物流ソリューションを見よう/ダイフク高光巧一館長(2/3)
国内外の大企業から中小企業まで
――日に新た館にはどのような人が来場しますか。
ホームページから予約していただくか、営業担当がお連れする形が多く、完全予約制です。国内だけでなく海外からも来館いただいています。日本の工場見学ツアーを扱う海外の旅行会社を通じてお越しいただくこともありますし、中国の大手企業のトップがダイフクのうわさを聞いて来場されたこともありました。その時は突然だったので驚きました。また、わが社の採用活動の一環で、一度は学生に実機を見てもらうことにしています。
――立体自動倉庫というと導入コストが高そうですが、中小企業が導入することも多いのでしょうか。
立体自動倉庫は年間で200システム以上納入するのですが、システム当たりのスタッカークレーンの台数は1、2台の事例が過半数を占めます。スタッカークレーンが5台、10台と並ぶような大きな立体自動倉庫をイメージされることも多いですが、それは大企業の場合であり、実際には中小企業に導入していただくことも多いです。今後、インターネット通販など電子商取引(EC)がさらに普及すれば、物流の自動化ニーズがますます高まり、客層も広がると思います。
50万人が目前
立体自動倉庫で来場者プレゼントのキャンディーを出庫する
――来場者数は。
1994年に開館して、今年6月で26年になります。累積で48万人を超えたところなので、近いうちに50万人に到達します。2019年度の来場者は約2万8000人でした。館の専任スタッフの案内でご見学いただいた来場者のほか、イベントホールや国際会議場といった館内施設の利用者も含まれています。
――海外からの来場者にはどのように対応していますか。
19年度の海外からの来場者は5600人でした。国別に多い順に言うと、中国、韓国、米国。ご案内する女性スタッフは15人おり、英語、中国語、韓国語にも対応しています。外国語のパネルや音声で一方的に解説するのではなく、コミュニケーションを取ることで深く理解できる点が好評です。