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2026.11.04
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[ショールーム探訪vol.46]自動化ニーズが高い作業をデモで実演/AiTEN「日本支社ショールーム」

中国の蘇州に本社を置く無人フォークリフト(AGF)メーカー、海豚之星智能科技有限公司(AiTEN=アイテン、姚海進最高経営責任者<CEO>)は昨年11月、名古屋市港区に日本法人AiTEN Japan(アイテンジャパン、名古屋市港区、同CEO)のショールーム「日本支社ショールーム」を開設した。主力のAGFや自律走行型搬送ロボット(AMR)など、約10台を展示している。周振宇セールスマネージャーは「水平搬送から高所やコンベヤーへの搬送、シャッターとの連携まで、特に自動化ニーズが高い作業をデモで実演している」と話す。

(平川一理:ロボットダイジェスト編集部)

全て日本市場向けに開発

最大6mの高さに重量物を搬送できるAGF

 国内最大級の貿易港である名古屋港を擁する名古屋市港区。アイテンジャパンは港湾施設や倉庫、工場が立ち並ぶこのエリアの一画に「日本支社ショールーム」を構える。名古屋駅からは名古屋高速道路を使えば約20分と好アクセスで、敷地内に駐車場も完備する。

 日本法人のオフィスを兼ねた地上1階建てのショールームには、AGFやAMRを約10台展示している。展示機は客先に貸し出している場合もあるため、問い合わせフォームからの予約を推奨している。週2社のペースで予約があり、食品や化学、物流、自動車などの幅広い業界から問い合わせがあるという。

 同ショールームはさながら実際の工場や倉庫のようだ。入り口を抜けるとまず、高層ラックにパレット(荷役台)を運ぶAGFが目に飛び込んでくる。フォーク(可動爪)を上下させるマスト(レール)が伸縮するリーチタイプのAGFを使い、1.5tまでの重量物を最大6mの高さに搬送できる。

 その向かいでは同じくリーチタイプのAGFがマストを前後に伸縮させ、ローラーコンベヤー上にパレットを受け渡す。さらに奥にはシャッターを設置し、AGFやAMRと自動で連携する様子も見学できる。

 同ショールームの立ち上げに携わった周振宇セールスマネージャーは「このショールームでは水平搬送から高所やコンベヤーへの搬送、シャッターとの連携まで、特に自動化ニーズが高い作業をデモで表現した」と説明する。

 「日本市場では特にリーチタイプのAGFを訴求している」と話す周セールスマネージャー。リーチタイプは小型ながらマストの伸縮でさまざまな搬送に対応できる他、マストを畳めば待機時のスペースも削減できる。また、搬送物の荷重を支えるロードホイールがフォークの先端ではなく、本体前方のアウトリガー(張り出し部)に付いている。そのため、日本の製造現場で主流の「田の字型パレット」の搬送時でも、パレットの隙間にフォークがぶつかりにくい。

 周セールスマネージャーは「日本の工場や倉庫は海外と比べて通路が狭く、小型で小回りが効く自動化設備への需要が高い。現在展示中のAGFやAMRは全機種が日本市場向けに開発したもので、全て国内で納入実績がある」と胸を張る。

高層ラックへの搬送やコンベヤーへの搬送(=写真右側)の自動化デモを実施
日本で訴求する「リーチタイプ」はアウトリガーにロードホイール(=写真赤丸)が付くため、フォークがパレットにぶつからない

レーザーSLAMで拡張性が高い

TPX150は通路幅が1.8mあれば旋回できる

 同ショールームで特に引き合いが多いという2機種を紹介してもらった。

  田の字型パレットに加えて、裏面が「川の字」形状のパレットにも対応する「APX20」は水平搬送に特化したタイプだ。スイッチ一つでハンドリフトに切り替えられるハイブリット形式を採用し、柔軟に運用できる利点がある。

日本支社ショールームではシャッターとの自動連携も見学できる

 手押し台車のような見た目の「TPX150」は最大1.5tの搬送物に対応する低床タイプの搬送ロボット。床に直接置かれたパレットをフォークで持ち上げ、その下に本体が潜り込んで重量物を搬送する。縦1100mm、横1100mmのパレットを運ぶ場合、最低1.8mの通路幅があればその場で旋回できる。

 AGFやAMRの走行方式にはレーザーで障害物を認識しながら自律走行する「レーザーSLAM(スラム)式」を採用する。2次元コードや磁気テープの設置が不要でセットアップの時間を削減できる上、パソコンで走行ルートを柔軟に変更できる拡張性の高さが特徴だ。

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