2026.06.10
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六甲テクニカルセンターをリニューアルしデモ拡充/ダイヘン

ダイヘンは4月28日、神戸市東灘区の六甲テクニカルセンター(TC)を一部リニューアルした。六甲TCは産業用ロボットや自律走行型搬送ロボット(AMR)などの生産・開発拠点である六甲事業所内にあり、主に溶接機事業とFAロボット事業の製品が展示されている。新たな見どころは、協働ロボットとAMRを組み合わせたデモだ。

松川裕希ロボットダイジェスト編集部

新デモ通じ「1台複数役」をPR

新設したデモでは、ロボットが自ら工程間を移動して部品の加工・検査・搬送をイメージした作業を披露する

 ダイヘンは六甲TCを4月28日にリニューアルした。リニューアルしたのはTCの見学コースの前半部分で、展示する溶接機を最新機種に刷新した他、自社製のAMR「AiTran(アイトラン)」と協働ロボットを統合した移動ロボットによる加工・検査・搬送デモを新たに設けた。新しいデモは、同社がFAロボット事業で打ち出すコンセプト「1台複数役」を体感できる構成だ。

 

 アイトランはリフトタイプとけん引タイプを用意し、棚や台車を搬送する様子を実演する。自社設計の特殊なホイールによる全方位移動と高精度な位置決め性能を生かし、限られたスペースで工程間搬送を担える点を訴求する。アイトランと協働ロボットを統合した移動ロボットは、ツールチェンジャーでハンドや検査用カメラを持ち替え、作業対象物(ワーク)の取り出し、加工、検査、箱詰めなどを1台でこなす流れを見せる。中小規模の工場でも、最小限のロボット台数で自動化しやすいことを示す。

溶接以外の顧客開拓にも貢献

中川大輔FAロボット事業部長

 中川大輔FAロボット事業部長は「動くものを見てもらうことが来場者の印象に最も残る」とデモを新設した狙いを話す。同社は溶接ロボットのイメージが強いが、自社工場ではねじ締めや研磨、マシンテンディングなどさまざまな用途にロボットを活用している。中川事業部長は「ダイヘンのロボットは溶接だけではないという事例を広く紹介したい」と語り、非溶接用途を開拓する取り組みの一環と位置付ける。

幅9m、高さ2mのワイドなプロジェクション画面で迫力のある展示

 六甲TCは東京本社のショールームと同じ展示内容で、西日本の顧客にも最新の実機を確認してもらう拠点だ。六甲事業所の工場見学と組み合わせて具体的な提案につなげる。六甲TCの見学コース後半部分も見直す方針で、大阪本社のショールームも同様に改装する。各種アームロボットと搬送ロボットをラインアップする強みを生かし、搬送と作業を一体で提案する場としてTCを活用するという。

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