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2023.09.19

AGVシステムの納入実績を発表、 SLAM式の比率が増加/日本産業車両協会

出所:日本産業車両協会「無人搬送車システム納入実績(2022年1月~12月)」より引用

 日本産業車両協会(会長・御子神隆三菱ロジスネクスト会長)は9月12日、2022年1~12月分の無人搬送車(AGV)システムの納入実績を発表した。
 国内向け・輸出向けを合わせた22年のAGVシステム納入件数は対前年比104.7%の821システムで3年ぶりに増加した。一方、納入台数は同93.4%の2441台で3年連続の減少となった。全体的に海外向けが減少したが、国内向けは納入台数がほぼ横ばい、システム納入件数では増加した。

 車両誘導方式は、「磁気式」が82.3%と、昨年に引き続き圧倒的に高い比率を占めた。自律走行方式のうち、「SLAM(スラム)式」は前年度の6.6%から1.2%増加の7.8%、「定点自己位置認識式」は前年度の1.5%から3.1%増加4.6%と前回より構成比を上げ、「レーザー測距式」は4.6%へと低下した。

 この統計は、AGVシステムメーカー21社への調査をまとめたものだ。同協会では、9月25日刊行予定の会報誌「産業車両」で、同統計の分析記事を掲載する予定だ。同協会の無人搬送車システム委員会の特別委員である荒木勉上智大学名誉教授が詳細を解説する。

(ロボットダイジェスト編集部 斉藤安紀)

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