搬送ロボで柔軟な生産ライン構築、PSで披露/シンテックホズミ
搬送ロボットメーカーのシンテックホズミ(愛知県みよし市、加藤久視社長)は6月21日~24日の4日間、本社ショールームでプライベートショー(PS)を開催した。自律走行型の搬送ロボットを駆使して工程間搬送を自動化した柔軟な生産ラインなどを披露し、来場者の関心を集めた。会期4日間で約700人が来場した。
スマートファクトリーを再現
今回のPSのテーマは「USER FRIENDLY & PRACTICAL(使いやすさと実用性)」。 会場となった本社ショールームを8つのエリアに分け、自律走行型の搬送ロボットやサービスロボットを各エリアのコンセプトに合わせて展示した。また、搬送ロボットの経路生成を効率化するツールやトラブルの早期復旧を支援するツールなど、ロボットをより使いやすくする実用的なアプリケーションツールも幅広く紹介した。 中でも注目を集めたのが、同社が考えるスマートファクトリー(次世代工場)を再現したエリア「SHスマートファクトリー2022 UP」だ。 軽可搬から重可搬までさまざまなタイプの搬送ロボットを使い、部品のピッキングからサブ組み立て、本組み立て、出荷までの一連の工程間搬送を全て自動化する大掛かりなデモを実演。一般的にはベルトコンベヤーを使って部品や仕掛かり品を自動搬送するケースが多いが、それを搬送ロボットに置き換えることで、生産量の変動に柔軟に対応できる生産ラインを構築した。
今回のPSは6月21日~24日の4日間にわたって開催され、製造業関係者を中心に約700人が来場した。 また、PSの開催に先立ち、前日の6月20日には報道関係者向けの発表会も開かれた。馬場順取締役は「わが社が現在提案できるロボットソリューションだけではなく、今後近いうちに提案できそうな新しいロボットソリューションも一足先に紹介する。『近未来』を会場で体感してもらえれば」と話した。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)
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