食品業界向け技術展でロボットによる自動化を提案/フードテックジャパン大阪
食品製造業向けに先端テクノロジーを提案する展示会「第2回フードテックジャパン大阪」が3月8~10日の3日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で開催された。化粧品や医薬品の研究・製造展「第9回インターフェックスWeek(ウィーク)大阪」や「第9回再生医療EXPO(エキスポ)」と合わせ、3日間合計で約1万600人が来場した。ロボットによる自動化を提案する企業もあり、現場の人材不足に悩む来場者からの注目を集めた。
作業者への負担が大きい食器洗浄を自動化/中西製作所
最大規模の小間で出展した業務用厨房機器メーカーの中西製作所は、「省人化食器洗浄システム」を展示した。 食器を洗浄する自動化システムで、会場では学校や福祉施設で使われる食器の洗浄や片付けのデモを披露した。洗浄機で食器にファインバブル水を充填(じゅうてん)して汚れを浮かし、食器を裏返して洗浄する。洗浄した食器は、垂直多関節ロボットが真空吸着ハンドでピッキングしてトレイに仕分ける。 営業企画部の森栄二部長は「食器の洗浄や仕分けは、作業者への肉体的負担や心理的負担がとても大きく、現場は常に人手不足に苦しんでいる。省人化食器洗浄システムは、この課題を解決するための一助になる」と強調する。