生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2021.10.14

簡単操作のシステムで作業効率向上/NEC

システム導入の効果

 NECは10月1日、タブレットの画面上で運びたい物を指定するだけで、物の位置情報がロボットに伝わるユーザーインターフェース(UI)を開発したと発表した。

 このUIに、同社独自の人工知能(AI)「目標指向タスクプランニング」を組み合わせることで、初心者でも複数のロボットを同時に遠隔操作してピック・アンド・プレース作業ができるようになる。目標指向タスクプランニングは、作業目標を指示するだけで、ティーチング(動作を覚えさせること)なしで「指定した物を指定のトレーに運ぶ」といった作業を自動で実行するAI。

 従来、遠隔操作でピック・アンド・プレース作業をしようと思うと、カメラ映像を見ながらコントローラーで精密に操作する必要があり、1人で複数のロボットを操作することはできなかった。新UIにより、リモートワークで現場作業ができるようになり、時間や空間の制約を超えたフレキシブルな働き方の実現に貢献する。

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