生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2021.04.29

食器の仕分けを完全自動化するための実証実験を開始/TechMagic

 調理ロボットを開発するTechMagic(テックマジック、東京都江東区、白木裕士社長)は4月26日、厨房機器を開発、販売するフジマックと共同開発した食器自動仕分けロボット「finibo(フィニーボ)」の実証実験を開始したと発表した。同実験は機内食の製造や調理をするANAケータリングサービス(東京都大田区、川崎三喜男社長)の協力で実施する。

 フィニーボは複数のカメラで食器の位置と姿勢を画像認識する「6次元コンベアトラッキング技術」を搭載し、2台のロボットが自動で食器を整理する。
 実証実験をするANAケータリングサービスの羽田工場では、従来のコンベヤー型の食器洗浄機を使用しており、洗浄機から出てくる食器をコンテナに収める作業に1~2人の作業者が必要だった。フィニーボが食器の仕分けや収納といった繰り返し作業を担うことで、作業者の負担軽減と効率的な人員配置の可能性を検証する。

 今後は実証実験をもとに企業間で連携し、各事業所に合わせて改良し、本格稼働を目指す。 

TOP