機械商社が「7軸ロボットの活用」を説く理由/宮脇機械プラント
ショールームを開設し、7軸ロボット提案
宮脇機械プラントは今年の春、約3000万円を投じてロボットシステムのショールームを開設した。8月2日と3日にはプライベートショーを開催し、当日は35度を超える猛暑にも関わらず400人の来場者が会場へ詰めかけた。
このショールームで特に力を入れて提案するのが7軸ロボットだ。
垂直多関節ロボットの主流は6つの回転軸を持つ6軸ロボットで、7軸ロボットはあまり普及していない。6軸に比べ3~5割ほどコスト高になる上、動きが遅い。それでも7軸を前面に強く押し出した理由は「人の作業スペースを確保できるから」と岡本淳社長は言う。
工作機械や鍛圧機械などの部品加工工程で、加工材料の付け外しにロボットを使用する場合、6軸だと機械の正面にロボット本体を設置する必要がある。
一方で7軸ならば腕全体をねじる動きが可能なため、正面ではなく機械の斜め前、場合によっては真横にも設置できる。
これにより、人が作業することもある機械正面をふさがずに済み、フロアスペースに余裕がない工場でも柔軟な配置が可能になる。