
[ロボットが活躍する現場vol.46]若手を中心に自動化を推進/アサヒフォージ
熱間鍛造で自動車の足回り部品などを製造するアサヒフォージ(岐阜県美濃市、朝日浩司社長)は産業用ロボットで製造現場の自動化を進める。熱間鍛造は鉄の塊に熱を加えて軟化させ、強い力で圧縮して目的の形状を形成する加工法で、加工対象物(ワーク)を加工する温度は最高で約1200度に達する。同社では若手メンバーを中心に、過酷な現場で働く従業員の負担を軽減すべく自動化に取り組む。
生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン
熱間鍛造で自動車の足回り部品などを製造するアサヒフォージ(岐阜県美濃市、朝日浩司社長)は産業用ロボットで製造現場の自動化を進める。熱間鍛造は鉄の塊に熱を加えて軟化させ、強い力で圧縮して目的の形状を形成する加工法で、加工対象物(ワーク)を加工する温度は最高で約1200度に達する。同社では若手メンバーを中心に、過酷な現場で働く従業員の負担を軽減すべく自動化に取り組む。
公精プラント(長崎県島原市、坂本充宣社長)は半導体製造装置の部品加工から測定までの一連の流れを6軸垂直多関節ロボットで自動化する。ただロボットを使うだけでなく、3Dプリンターでハンドの爪部分や測定機のジグを自分たちで製作する環境を整えたことで、臨機応変な対応も可能にした。同社の自動化生産ラインを見学するために九州各地から企業が訪れるという。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とモノづくり日本会議は3月17日、「NEDOロボット関連事業合同シンポジウム」を都内で共同開催した。NEDOのAI・ロボット部やNEDOから委託を受けて技術開発した企業・団体が、NEDOのロボット関連の事業成果をセミナーやポスターで発表した。
ロボットダイジェストの記者が、読者に代わってショールームを訪問する連載企画「ショールーム探訪」。第35回は、自動車部品の製造やFA(ファクトリーオートメーション=工場自動化)システムの構築などを手掛ける近藤製作所(愛知県蒲郡市、近藤茂充社長)が昨年6月にリニューアルオープンした「坂本工場ショールーム」を紹介する。同社の製品に込められた思いや製品が生まれた背景を理解できるだけではなく、最新の自動化技術を楽しみながら体感できるのが特徴だ。
半導体のウエハー搬送などで主に使われる静電チャックをコア技術とするクリエイティブテクノロジー(川崎市高津区、辰己良昭社長)は、その技術をロボットハンドにも応用し「ソフトグリッパー」を開発した。静電チャックは通常、平面形状のワークを吸着して持ち上げるが、ソフトグリッパーは球体や円柱など多様な形状のワークを1台でつかめるため、多品種の生産現場の自動化に役立つ。
1959年の創業以来、機械工具の専門商社として事業を発展してきたこうら(名古屋市熱田区、小浦正喜社長)はロボットハンドの設計、製作に成功したのを機に、2020年に金属プレス加工分野のシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業に本格参入した。同社は「“ちょっとした”自動化や省人化」をモットーに掲げ、生産ライン全体ではなくまずは特定の工程から自動化を進めることで、顧客の省人化や生産性向上に貢献する。
機械振興協会は2月20日、第59回機械振興賞の表彰式を開催した。ロボット業界からはチトセロボティクス(東京都文京区、西田亮介社長=写真左から2番目)の「校正不要で超高精度制御を実現する産業ロボット制御ソフトの開発」が中小企業庁長官賞に選ばれた。
ロボットシステムの構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)を紹介する連載企画「SIerを訪ねて」。今回は、自動車や食品などの幅広い産業に向けてファクトリーオートメーション(FA、工場自動化)機器やロボットシステムを設計、製作するヤナギハラメカックス(静岡県吉田町、柳原一清社長)を取材した。近年は危険が伴う現場で働く人のけがを減らしたいとの思いから、地域特有の課題に焦点を当てた自動化システムの開発にも積極的に取り組む。
機械要素部品メーカーの鍋屋バイテック(NBK、岐阜県関市、岡本友二郎社長)は、生産現場の自動化に取り組む専門部署「SI部」を昨年発足し、ロボットを活用した自動化システムの内製化を推進する。SI部は社内向けにシステムを構築するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)として、自動化システムの設計や製作をワンストップで担う。
プレス部品の加工や金型の製作などを担う有川製作所(金沢市、有川富貴社長)は、2020年ごろから協働ロボットを活用した自動化を推進する。「単純作業を徹底的に自動化することで魅力的な会社を作りたい」との思いで「小人の靴屋プロジェクト」を立ち上げ、これまでに7台の協働ロボットを導入してきた。協働ロボットを使った自動化の取り組みは会社のブランディングにもつながり、新規採用の増加や新規事業の創出なども実現したという。