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2023.09.29
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簡単に扱えるロボ提案、製造業向け展示会で相次ぐ

測定も自動化を

三鷹光器は表面性状測定機「PF-60」とDOBOTを組み合わせた

 東京ビッグサイトでは9月13日~15日、製造業関連を中心にした測定機器や計測技術の展示会「測定計測展2023」が開催された。人手不足などのニーズから、測定機器へのワークの搬出入で産業用ロボットを使った自動化提案をする企業が目立った。  光学式の測定機器などを手掛ける三鷹光器(東京都三鷹市、中村勝重社長)は、非接触式の表面性状測定機「PF-60」と中国のDOBOT(ドゥーボット、日本法人=東京都港区、ロウ・ジュリン代表)の教育向け小型ロボットを組み合わせた。  「教育向けロボットなので位置決め精度は高くないが、補助具(ジグ)の工夫次第でワークの位置決め精度を担保でき、十分に使える。わが社のワークは小型のものが多く、交換にはDOBOTが向く」(担当者)。

測定機とのパッケージ製品

ミツトヨは「MiSTAR 555」とロボットシステム「Mi-BOT e-system」を組み合わせた

 ミツトヨ(川崎市高津区、沼田恵明社長)は、加工後のワークなどの形状を測定する3次元測定機の「MiSTAR(マイスター)555」と組み合わせて使うロボットシステム「Mi-BOT e-system(マイボットイーシステム)」を出展した。  保管棚とファナックの協働ロボットを一体にしたシステムで、保管棚にはワークを固定するジグを載せた台(パレット)を搭載する。ワークの固定が終わったパレットを棚にセットし、準備完了の合図としてその下にある棚のボタンを押す。すると協働ロボットが、ボタンの押された箇所からパレットごと持ち上げて、3次元測定機の機上にセットする。  担当者は「ロボットの初心者でも簡単に扱える。保管棚全てにワークをセットすれば、ちょうど一晩で測定が終わる」とアピールする。

(ロボットダイジェスト編集部 西塚将喜、水野敦志)

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