特集・トピックス

　設計開発型のエンジニアリング事業を得意とするアビリカ（東京都千代田区、平田栄子社長）は、ロボットなどで梱包箱に装飾用のリボンを結ぶ「自動箱結び装置」を展示した。 　贈答品などの梱包箱に付けるリボンをちょうちょ結びにする作業を自動化した。まず、直交ロボットや回転テーブルを使い、箱の周囲にリボンをかける。その後、垂直多関節ロボット２台でリボンの端を持ち換えながら結び目を作る。 　担当者は「元々、日本酒の瓶の上部に紙製の飾りを折って付ける装置を自動化したところ、単純作業が自動化でき、装飾品質は安定したため、顧客から好評だった。贈答品の装飾作業にも同様の課題があると考え、今回の装置を開発した」と意図を語る。

　ボールねじなどを製造する黒田精工は、ボールねじと直動案内機器などを組み合わせてユニット化した直動アクチュエーターを展示のメインに据えた。 　「ボールねじなどの部品を集めて自社内で組み立てるのではなく、組み立て済みのアクチュエーターユニットとして納入してほしいとの要望が増えている。顧客の要望や用途に応じて、さまざまな仕様の製品を提案できる」と佐藤公彦直動システム課長は言う。 　ブースの前面では「ロボット搬送アクチュエーター」を動作展示した。上面カバーに人が乗っても問題がない耐荷重対応の製品で、最大ストローク2500mmまで対応する。その他、薄型やボールねじが２本入ったアクチュエーターなどさまざまなタイプの製品を展示した。

（ロボットダイジェスト編集部　曽根勇也、西塚将喜、水野敦志）