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2019.12.26
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[特集 国際ロボット展vol.12]来場者14万人超! 各社ブースに新製品や新技術

スカラと垂直多関節型で不二越はEMS開拓

不二越はスカラロボットの新製品「EC06」でEMS市場の開拓を狙う

 不二越は小型垂直多関節ロボットの旗艦製品「MZシリーズ」に新製品「MZ25」を追加し、今回展で初披露した。手首部分の中空構造や、白とグレーを基調としたデザイン性など、MZシリーズが持つ特徴はそのままに、最大可搬重量を25kgに高めた。MZシリーズの主なターゲットは電子機器受託製造サービス(EMS)市場だが、MZ25は最大可搬重量が大きいので、自動車の鉄系部品の搬送などに力を発揮する。  また、スカラロボットの新製品「EC06」も出展した。最大可搬重量は6kgで、アーム長は500mm、600mm、700mmの3種類を用意する。ターゲットはMZシリーズと同じくEMS市場。伊東輝樹ロボット開発部長は「わが社のロボットで生産ラインを統一できれば、操作性や制御面でのメリットが大きい。EC06とMZシリーズのセットでEMS市場を開拓したい」と意気込む。

ユーシン精機のアクティブ振動制御に高い関心

重さの異なる補助具を自動で着脱する様子を実演

 ユーシン精機はプラスチック射出成形品の取り出しロボット「FRA」を2台出展した。FRAは取り出しロボットのハイエンド機種で、「アクティブ振動制御」を搭載し取り出しの高速化ができる。  片方のFRAでは、高速で高精度な動作を要するけん玉を実演。アクティブ振動制御により高い確率でけん玉を成功させ、立ち止まって見入る来場者も多く見られた。  もう一台のFRAは、射出成形品の取り出しに使う補助具を自動で交換したり、モップを持って扇状の軌跡でアクリル板を拭く動作を披露した。取り出しロボットは直交する直線3軸で構成されているため曲線運動は苦手だが、FRAに採用された「アークモーションコントロール」により滑らかで高速な曲線運動を実現した。

――続く (国際ロボット展取材班)

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