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2019.06.04
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人手不足に悩む北陸の企業にロボットを提案/MEX金沢2019

最新技術を取り入れた無人化ラインを披露

多くの来場者の注目を集めた金沢機工の生産ライン

 地元の機械商社もロボットを展示し、自動化技術を積極的に提案した。    金沢機工(金沢市、井上英一郎社長)は、複数のロボットや無人搬送車(AGV)を活用して搬送からバリ取り、検査までの工程を完全自動化した仮想の生産ラインを披露した。全体のシステム構築は、野々市市に本社を置くSIer、松浦電弘社(松浦隆弘社長)が担った。  明電舎が提供するAGVユニットを搭載した自作のAGVを使ったり、検査工程には部品形状の良否を判別するのにディープラーニング(人工知能の要素技術の一つで深層学習とも呼ばれる)を使ったりと、生産ラインの随所に最新の技術を取り入れた。    また、技術商社の電陽社(富山市、東達社長)は、17年12月に取り扱いを開始したデンマークのユニバーサルロボットの協働ロボットを一堂に展示し、来場者の注目を集めた。  19年2月に協働ロボットの導入を支援する教育施設「メカトロニクスセンター」を開所したことも併せて紹介し、協働ロボットの導入支援から教育まで含めた手広いサポート体制もアピールした。

地元勢以外もロボットを提案

オリエンタルモーターは小型モーターを使った自作ロボットを展示

 地元勢以外でも、ロボット本体やその周辺機器を出展する企業が目立った。  THKは、カワダロボティクス(東京都台東区、川田忠裕社長)製の双腕型の協働ロボット「ネクステージ」の新バージョンを披露した。  ネクステージの新バージョンが発表されたのは18年。片腕当たりの最大可搬質量は従来の1.5kgから3kgへと倍増し、動作スピードも向上した。担当者は「ロボットの動作をより人に近づけた。『人の代わり』として提案する」と言う。  小間では、「Oリング」と呼ばれる自動車部品を両手で器用に組み立てるデモを披露した。  小型モーターなどを製造するオリエンタルモーター(東京都台東区、川人英二社長)は、小型モーター「αステップ AZシリーズ」を搭載した7軸タイプの自作ロボットを展示した。ロボットを実際に動かせる体験型展示とし、多くの来場者の関心を集めた。

(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)

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