2026.01.29
★お気に入り登録

[ロボットが活躍する現場vol.55]熟練のノウハウを生かして塗装を自動化/オークマ工塗

反対ムードが一変

オークマ工塗本社の外観

 オークマ工塗は10年前に1台目のロボットを導入した。「作業中はミスをしないようずっと集中し続けなければならないため、作業者への肉体的負担や精神的負担が非常に大きかった」と大熊社長。「高齢化が進む作業者への負担軽減に加えて、これからは人手不足がより深刻化する時代に入るのもあり、ロボットの導入を決めた」と語る。

 作業者や会社の今後を考えてロボットの導入を決意したものの、塗装の担当者はロボットの塗装性能を不安視し、営業社員は高額な導入費用が経営を圧迫するのではないかと疑念を抱いた。

「塗装担当者の高齢化や労働人口の減少がロボット導入の背景にあった」と語るオークマ工塗の大熊重之社長

 社内がロボットの導入に対して好意的に思わない状況下だったが、大熊社長は自動化を進めることが会社の未来につながることを確信し、ロボットの導入に踏み切った。
 ロボットの導入後は塗装担当者や営業社員などロボットに懐疑的だった社員もメリットを実感し、その後はさらなる自動化を図ってロボットを2台増設した。

 塗装の自動化が順調に進んでいるため、今後はロボットのさらなる増設を検討しているかを尋ねたところ意外な答えが返ってきた。

 「今のところロボットの増設は考えていない。例えば金属加工なら素材を用意すればリピート発注がある部品を発注が来る前に先回りして加工できるが、塗装は顧客から対象物(ワーク)が送られてこないことには身動きが取れない」と大熊社長。「塗装は案件数が不安定なこともあり、ロボットを増設しても持て余してしまう可能性がある」と言う。体制は整ったため、今後は導入したロボットをフル活用していく。

★お気に入り登録

BASIC KNOWLEDGE