特集・トピックス

　５つ目が「物流分析」ですね。梱包や物の移動、積み込みなどマテハン（マテリアルハンドリング）の改善を図るものです。 例えば「６S（整理、整頓、清掃、清潔、しつけ、習慣）」や「３T（定位置、定品、定量）」などもこの分析と関連があります。 　６つ目は「レイアウト分析」です。工場のレイアウトが良くないと生産性が低くなりますから、これも大切です。運搬は少ない方がいいし、動線の交差がない一筆書きのレイアウトが良いなど、いろいろあります。 　７つ目が「事務（工程）改善」で、事務作業でも工場と同様に改善が必要ということです。 　「IE７つ道具」はぜひ活用してください。

　次に「ボトルネック工程を見つける」ことについてみんなで考えていきましょう。ボトルネック工程を見つけることはとても重要で、自動化やロボット化の前に明確にしておく必要があります。ボトルネック工程が分かっていないと、自動化してもその工程に足を引っ張られて、生産性は向上しません。 　ボトルネック工程を見つけるためのポイントは何でしょうか。 　「工程間に仕掛かり滞留がある」「工程作業の待ち時間（手待ち）がある」「歩留まりが極端に悪い」「作業バランスが取れていない」「生産性向上ができないと諦めている工程がある」「特定の作業者しかできない作業がある」などは見つけるポイントといえるでしょう。

――次回は「保有してほしい能力③」です （構成・ロボットダイジェスト編集デスク　曽根勇也）

※この記事は2023年９月12日～14日に日本ロボットシステムインテグレータ協会が主催した「ロボットSI基礎講座」を誌上講座として収録したものです。「ロボットSI基礎講座」の詳細情報の確認や申し込みは、同協会の公式ウェブサイト内「ロボットSI基礎講座」のページから。 SI基礎講座：記事一覧はこちらから