[注目製品PickUp!vol.63]多関節ロボットのケーブル保護に/国盛化学「サイルベアフレックス」
協働ロボット向けにも
国盛化学はもともと直動装置用のケーブル保護装置を手掛けており、主に半導体製造装置や印刷機、検査装置向けに販売していた。その後、製造現場の自動化ニーズの高まりを受け、多関節ロボットの3次元的な動きに対応したケーブル保護装置の開発にも着手。サイルベアフレックスの名称でまずはφ35mmのタイプを2020年に発売、その2年後の22年には第2弾としてφ50mmのタイプも市場投入した。
そして昨年にはφ25mmのタイプもラインアップに追加した。石川課長は「φ25mmのタイプは協働ロボットへの採用も視野に入れて開発した。現状は一般的な多関節ロボット向けの販売がメインだが、将来的には協働ロボット向けのラインアップを拡充したい」と語る。
既存の固定ブラケットや中間ブラケットをそのまま協働ロボット用に転用しにくいという課題もある。面部長代理は「協働ロボット専用の取り付けブラケットの開発を進め、早いうちに製品化したい」と意気込む。
(ロボットダイジェスト編集部 平川一理)