遠隔ロボットでデータセンター保守の実証実験を開始/NTT Com、東京ロボティクスほか
必要十分な機能を見極め
Tolonで運用保守業務に必要な機能を検証
NTT Comでは、社外と協業し新たな価値を創造する「オープン・イノベーション・プログラム」の一環として、2019年から東京ロボティクスとともにリアルタイム遠隔制御ロボットの活用に取り組んできた。
さまざまな活用を模索する中で、22年にデータセンターの運用保守業務に着目。東京ロボティクスが販売する移動式ロボット「Tolon(トロン)」でデータセンターの運用保守業務に必要な機能や仕様などを検証し、トグラスDCを開発した。
社外にも、データセンター以外にも
実証実験は24年3月までの予定。今回の実証実験で良好な結果が得られれば、NTT Comが運営するデータセンターだけでなく、他社が運営するデータセンターにも同ロボットによる遠隔保守を提案したい考えだ。
NTT Comはデータセンターの運営も行うが、事業者向けにデータ通信を制御する通信エンジンなども提供する。
「いずれはデータセンターだけでなく、さまざまな分野に向けて、ロボットを簡単にリアルタイム制御できる通信エンジンなどを提供したい。いつでもどこからでもロボットを使って仕事をしたり、世界中を旅したりできる社会の実現を目指す」とNTT Comの丸山主査は言う。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)