[特集 工場物流を刷新せよ!vol.3]マテハンのものづくりから運用提案まで、総合的なSI力に優位性/村田機械犬山事業所
身内からもフィードバック
根尾室長にまず案内されたのは、約1500㎡のL&Aソリューションセンター。クロスベルトソーターやシャトルシステム、天井走行搬送システム、各種無人搬送車(AGV)や無人フォークリフトなど多彩なマテハン機器が設置されており、まるで小規模な展示会に来た感覚だった。ここでマテハン機器の実証実験を重ね、新製品や新技術の開発に生かすという。
また、L&A事業部が手掛けるマテハン機器は客先だけではなく、自社の他事業部の製造現場などで使われるのも大きな特徴だ。「身内からの厳しいフィードバックを製品開発に反映できる体制も強みの一つ」と根尾室長は語る。
実際の活用事例として次に案内されたのは、工作機械の組立工場。パレット自動倉庫、ケース自動倉庫、シャトルシステムが稼働しており、小型部品から中型部品まで保管する。工作機械の受注内容に合わせて自動倉庫から必要な部品をピッキングステーションまで出庫し、作業者が仕分けた後にフォークリフトなどで生産ラインまで搬送する流れだ。
※本特集は「月刊生産財マーケティング」とのコラボレーション企画であり、同誌でもこの記事をお読みいただけます。
vol.1 マテハンで差を付ける
vol.2 「革新の分岐点」作り続ける、ニッチで光る技術を/村田機械 村田大介 社長
vol.3 マテハンのものづくりから運用提案まで、総合的なSI力に優位性/村田機械犬山事業所
vol.4 ワーク着脱から工場物流まで、変種変量生産の自動化に威力/DMG森精機(6月6日に公開予定)
vol.5 物流革新で生産性15%増、効率以外の利点も/オカムラ・ファナックパートロニクス(6月7日に公開予定)
vol.6 配膳ロボットを工場に/三機・大野精工(6月8日に公開予定)
vol.7 一巡して一段高いステージへ/日本物流システム機器協会下代博 会長(6月9日に公開予定)
vol.8-① 現場の省人化・省力化を後押し、各社の一押し製品(6月12日に公開予定)
vol.8-② 現場の省人化・省力化を後押し、各社の一押し製品(6月13日に公開予定)
vol.8-③ 現場の省人化・省力化を後押し、各社の一押し製品(6月14日に公開予定)