2023.04.17
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[活躍するロボジョvol.19] ロボットの新規事業に携わりたい/ブリヂストン 手塚晶子さん

仮説と検証で解決策を探る

「自分がやりたいと思ったことは、難しくても挑戦します」と手塚さん

 手塚さんは学生時代に培ったスキルを、今の業務に生かしている。大学では数学を専攻しており、定義の証明のためひたすら仮説と検証を繰り返した。その経験から論理的な思考や問題へのアプローチの仕方が身に付いたという。「お客さまの課題を解決するには、まず仮説を立てて検証。うまくいかなければ、また別の仮説を考える。そのサイクルを経て最適な方法を導きます」と語る。  そんな自らの性格を「頑固なところもある」と分析する。「一度行動に移したら、自分が納得できるまで走り続けるタイプです。ただ、自分だけでは分からないことも多いので、周囲の反応に気を配るように心がけています」と言う。  休みの日には旅行をしてリフレッシュする。旅行先でその地域ならではの食事を楽しむ。「最近は新潟で食べたカニがとても美味しかったです」と笑顔を見せる。

別の分野への展開も狙う

「ソフトロボティクス事業の可能性をさらに広げたい」と話す

 これまで同社では、主に物流業界に向けてソフトロボットハンドを提案をしてきた。ハンドの柔軟性や複数の対象物をまとめてつかめる特徴が、物流現場のピッキング作業に向くと考えた。手塚さんは他にもソフトロボティクスを活用できる場面がないか考え、今後を見据える。「ソフトロボットハンドの開発がひと段落したため、改めてわが社の技術で何ができるかを検証しています。物流に加えて、食品や医療など別の分野への横展開も視野に入れています。用途を限定せずに、あらゆる可能性を探っていきたいです」と展望を語る。

(ロボットダイジェスト編集部 水野敦志)

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